ハードオフに出現したゲーミングPC、何かがおかしい 「まだ動くのか…」と衝撃走る
ハードオフ店頭で、衝撃的すぎるゲームの実動デモに遭遇。思わず、今が令和なのか確認してしまうレベルの衝撃だった…。
■この理由には思わず納得
X68の実動デモやってるハードオフは珍しい… 😀 pic.twitter.com/9ox4FkSDFT
— 後藤 浩昭 / GORRY (@gorry5) April 2, 2022
今回の取材を快諾してくれた担当者は、店頭デモの見所について「やはり目玉はX68000でしょうか。当時の他のパソコンと比べて音やグラフィックが優れており、製造は1987年のものですが『ゲームをするなら現在の物と比べても遜色がない』と言われるほどの名機です」と力説してくれた。
令和と平成をすっ飛ばし、良い意味で「昭和と見紛う」かのような実機デモを開始した経緯については「そもそもの始まりは、自店でしかできないことをやろう、という考えからでした。その考えから店内を見回した際、ホビーパソコンの在庫がいくつかあり、これらの動作品、実働品はそうないだろうと思い、目立つ展示を開始いたしました」とも振り返っている。
やはり本体が相当な年代品ということもあり、「購入の際に不安を感じる来店客も少なくない」「古い機種は稼働させていないと逆に壊れる可能性がある」という2点をクリアすべく、あえて稼働させることにより「きちんと動いている」という安心感を持ってもらえるよう、今回のユニークな実動デモを実施したというのだ。
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■ハードオフが「愛される」理由
ちなみにデモの実施にも紆余曲折を経ており、接続端子を適合させるための変換器を用意し、液晶でなくあえてCRT(ブラウン管)モニターを使用することで、当時の空気を感じられる展示を行なっているというから相当なこだわりぶりである。
なお、稼働の際に必要だったソフトについては、同店の常連客の協力があったというから微笑ましい。
こちらの経緯をめぐり、担当者は「たまたま持ち込んで頂いたものに関連性ができ、たまたま接続することができ、ソフトを提供してくださった方がいたため、このような環境を作ることができました」「ハードオフでは、展示してある商品を見たお客様から、似たようなお品物をお買い取りさせて頂くケースがございます。こういったものをお持ち頂けることに感謝の気持ちを忘れず、さらに精
進してまいります」と展望を語ってくれたのだ。
ジャンク品やリユース品に対する愛情はもちろん、ユーザーに寄り添うこうした姿勢こそ、ハードオフが多くの利用客に愛され続ける所以ではないだろうか。
【店舗詳細】
「ハードオフ甲斐双葉店」
山梨県甲斐市下今井3690
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)