セロテープから飛び出した謎の物体、目を疑う正体に「知らなかった…」と衝撃走る
「人は見かけによらないもの」とはよく言うが、これは万物に共通する真理。とある文具の中から飛び出したのは…。
■やはりコクヨの「文具愛」はスゴかった…
えっ
コイツの中身って砂だったの!?(すっぽ抜けた) pic.twitter.com/PVo7EYzu8I— ヴォルフガング(不死身の) (@WOLFGANG1945) May 18, 2022
「メーカー不明」という状況にも関わらず、今回の取材を快諾してくれたコクヨでは、テープカッターの中身にセメント(モルタル)や鉄板を使用しているそう。
件のツイートを見て、担当者は「砂などが使用されるケースもあるようですが、万が一破損してしまった場合にはこぼれて周囲を汚してしまう恐れがあるなどの理由から、当社では使用しておりません」とのコメントを寄せてくれたのだ。
なお、各素材の利点については「セメントは比較的安価に作れるため、普及価格帯のテープカッターに向いています」「鉄板はやや価格が上がりますが体積に対して重さがあるため、スッキリしたデザインに仕上げられるというメリットがあり、コンパクトさが求められる場面や、やや高級な価格帯のテープカッターに使用されています」と分析している。
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■令和のテープカッターはここまで進化した
記者も幼少期、うっかり落として破損させたテープカッターの中身からセメントが飛び出しているのを見て大きな衝撃を受けた記憶があるのだが、あれはコクヨの商品だったのかもしれない…。
なお、テープカッター内にこうした重量物を入れるのは「片手でテープを引いた際、 もう片方の手で押さえなくても動かないようにするため」という重要な意味合いがあるのだが万が一、卓上から落下させて裸足の指先に直撃したら…などと想像しただけで指先がムズムズしてこないだろうか。
しかしそこはやはり、天下のコクヨである。例えば現在、同社が展開している商品には「GLOO」というテープカッターがあり、こちらは「重量」でなく「吸盤」を利用して固定するのがユニークなポイント。
「軽いと片手では使いづらい」「重くすると事故のリスクが高まる」というテープカッターの弱点を見事クリアしており、担当者も「軽くて取り回ししやすく、落としても怪我などに繋がるリスクが低いので、 お子さまのいるご家庭などで重宝されているようです」と太鼓判を押す。
また、近年ファンが増えつつある「マスキングテープ」専用のテープカッターも完備。
こちらの商品「カルカットクリップ」はカッターにテープをセットするのでなく、テープにカッターを装着する「クリップ型」となっており、担当者は「手だと綺麗に切れない、かと言ってハサミを出すのは面倒…というときに便利です」と、多くの人が身に覚えのあるであろうシチュエーションを例に挙げている。
様々な手法で軽量化に成功した現代のテープカッターだが「昔ながらの重量感」がないと、やや物足りなく感じられる人もいるのでは。そんな人には同じくカルカットシリーズから「スチールタイプ」をオススメしたい。
重しに鉄を使用しているこちらのカッターは、設置に必要なスペースがコクヨ従来品の半分程度となっている上、軽い力で真っ直ぐ切れるのが嬉しいポイント。
同商品および、GLOOではコクヨ独自の「カルカット刃」を使用しているそうで、担当者は「刃も進化しているので、機会があればぜひお手持ちのものと使い比べて頂ければと思います」と、現代のテープカッターの注目ポイントについても力説してくれた。
物事を「見た目」だけで判断するのは軽率だが、最新のテープカッターは見ているだけで心躍るデザインに加え、納得の機能性が備わっているようだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)