大学生、就活で年収は求めてない? お金よりも譲れない「絶対条件」とは…
大学生が就職活動で重視するものは、変わってきていて…。
■「自由な雰囲気を重視」
10年前のリーマンショック後の就職氷河期に比べて景気が回復したことで、学生たちが『企業に選ばれる』のではなく、『企業を選ぶ』意識になっている。そんな学生たちが求める条件には「共通点」があるという。
「副業については、何か具体的な目標がある学生ばかりではなく、そもそも許される環境であるかに重きを置いているんです。SNSでフォロワーが多い学生の中には、企業のPR投稿の仕事をした経験がある人もいます。だから、入社してそれを禁止されることを嫌がるんです。テレワークにしてもそうですが、学生は自由な雰囲気を重視する傾向にあります」(前出・霜田さん)。
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■「イメージしやすい業界を選ぶ」
23年に卒業予定の大学生に人気の業界を調査した就活情報サイト「キャリタス就活」によると、1位と2位は情報通信やインターネットサービス事業が並んでいる。前出の霜田さんによると、この辺りからも時代の変化が見受けられるという。
「学生はイメージが湧きやすい業界を選ぶ傾向があります。人気企業ランキングは調査する会社によって多少違いはありますが、ひと昔前は必ず上位に入っていたテレビ局はランキングから外れています。テレビや雑誌を見て育った世代はイメージが湧くため、そうした業界を志望する傾向がありました。一方、小さいころからインターネットに慣れ親しんできた世代は、イメージの湧くIT業界を志望するのではないでしょうか。IT業界はテレワーク率が高いところも多く、学生たちが求める自由なイメージに合致するのかもしれません」(前出・霜田さん)。
企業側も学生たちの求める条件に対応する必要があるかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)