呼吸できない状況でも「ある液体」を浣腸すれば… 緊急救命の光明になるか
酸素がたっぷり詰まった液体をお尻に入れれば、呼吸は可能? 動物実験では、血中の酸素レベルがほぼ正常に。
■人体には不向きでも…
ただしこのプロセスは極めて危険であり、人体に応用できるものではない。そのため、科学者は続けて「パーフルオロカーボン(PFC)」と呼ばれる液体に注目した。
この液体には酸素が豊富に含まれており、腸の一部を削り落とさずとも、体中に酸素を行き渡らせることができるポテンシャルを秘めているという。
まだ人間ではテストされていないものの、この液体で腸を満たしたマウスとブタの血中酸素レベルは、正常値にまで上昇したことが実験で確認されている。
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■緊急救命の手段になり得る?
科学者は、このやり方が人工呼吸など従来の方法が使えない場合に役立つと考えている。そして緊急時は、この液体が命を救うかもしれない可能性を示唆している。
もし突然、呼吸器系が働かなくなるピンチに陥った場合、この液体の「浣腸」に命を救われることを覚悟する必要があるのかもしれない。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)