悪化する一途の日中関係 欧米とタッグ組む日本は「後戻り」不可能か…
激化する中国と日本の関係。G7先進国を対象にした調査では過半数が「中国を協力相手でなく脅威」との回答も。
■関係構築に必要なものとは
一方、中国の外交を司る楊潔チ政治局委員は7日、日本の国家安全保障局長と電話会談を行い、両国は相互信頼や協力を強化するべきだとの意見を示したが、健全な関係を構築するのであれば新旧の課題に向き合う必要があると強調した。
新旧について具体的な言及はなかったが、日中間にある歴史問題、そして米中対立や台湾、日米豪印によるクアッドなど今日中国が懸念を抱く諸問題を指していることは間違いない。
しかし、そういった問題で日本が中国の納得するような姿勢を取ることはあり得ず、対話を重ねたとしても根本的な問題が解決するわけではない。
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■“脱中国”の動き
おそらく、高い確率で今後日中関係は悪化するだろう。中国には多くの日本企業が進出しているが、完全撤退は日本経済を破壊する可能性があり考えにくいものの、脱中国という動きは今のうちから意識しておいたほうがいい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・セレソン 田中)