父が頑なに「炊飯器」を買わなかった理由… 約1割の人が持たない暮らし
炊飯器のない家で育ったという女性。結婚して約8万円する炊飯器を買ってみたら…。
■父が炊飯器を嫌ったシンプルな理由
昨今では、こだわって土鍋で炊く人もいるが、Aさん家はそうした事情ではなかったそう。
「父が、炊飯器なんて置いたら邪魔だし、鍋で炊いたほうが早いからと。実家のキッチンは5人家族には十分な広さがありましたが、父には炊飯器を買うメリットが感じられなかったようです」。
「ただ、私や弟が中学に上がってお弁当が始まると、タイマー機能がないのは不便だったので、父は炊飯モードがあるIHの卓上電子調理器を買ってきました。これなら大して場所を取らず、冬に鍋をするときにも使えるからと」。
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■結婚して8万円の炊飯器を買ってみたら…
そんなAさんは、結婚して実家を出たとき、夫の希望で約8万円の炊飯器を購入したという。
「人生初の炊飯器なので勝手が分からず…色んな機能があったのですが、結局『エコ炊飯モード』しか使っていません(笑)それに加えて、私は味覚が繊細なほうではないので、実家の鍋で炊いたご飯との味の違いもわかりません…」と語る。
しかし「共働きなので、タイマー付きの全自動という点は本当に助かります。父が言っていた通り場所は取られますが、今の私たちの暮らしには炊飯器があったほうが便利です」とも話していた。
様々な商品やサービスが充実しているなかで、何を便利と感じるかはその人次第。“皆も持っているから”ということにとらわれず、いまの暮らしに何が必要で何が不要か、何を優先すべきかを見つめ直すことで、暮らしがより豊かになるかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・衣笠 あい)
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