渋谷の駅エスカレーター、予想外すぎる「先客」に驚愕 一体どんな状況なんだ…
東京23区のど真ん中、渋谷区の地下鉄エスカレーターにて、驚きの生き物を発見。その正体とは…。
■じつは生き物の「正体」は…
明治神宮前のエスカレーターに、文明に翻弄されるたぬきがいた。 pic.twitter.com/UeQ0Z3MoLZ
— yuuu (@ad_career28) June 29, 2022
yuuuさんがこちらの光景に遭遇したのは6月29日の22時ごろのことで、生き物の挙動を見て「めっちゃかわいい動きしてる」と感じ、写真に収めたそう。
なお別途共有された動画を見ると、こちらの生き物は上りのエスカレーターを逆走しようともがいており、かなり悪戦苦闘している様子が伝わってくる。
気になるその後の様子や、周囲の反応については「こちらも乗り換えで急いでいたので最後まで様子を見てないのですが、人もまばらで、そこまで注目されていなかったと思います」というコメントが得られたのだ。
またyuuuさんはツイート内で「たぬき」と説明していたが、生き物の特徴や寄せられたリプライを見ても、こちらは「ハクビシン」で間違いなさそうである。とはいえ、どちらも都内では滅多にお目にかかれるものではないため、遠目から少し見ただけでは混同してしまうことだろう。
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■渋谷区だけでもこんなに事例が…
続いては、渋谷区役所 健康推進部 生活衛生課に、渋谷区における野生生物の出現事例について詳しい話を聞いてみることに。
すると2019年、2020年にはそれぞれ60件近くのハクビシンに関する相談(情報提供)があったことが判明したのだ。昨年2021年には、80件近くもの相談があったというから驚きである。
なお例年、たぬきを目撃したケースについてはハクビシンとほぼ同数の相談が寄せられているのだが、これがアライグマになると数がグッと減って、毎年一桁台の相談件数となっているそうだ。
また、今回のようにハクビシンが「駅構内に出現する」という事態は極めてレアケースなようで、取材に応じてくれた担当者も「閉店後の商業施設に迷い込んだものや、学校の校庭に出没したもの、神社に現れたものなどの相談は過去にも見られましたが、駅に迷い込んだというケースはございません」とコメントを寄せている。
ハクビシンやアライグマは非常にかわいらしい容姿をしており、特にアライグマは様々なフィクション作品で「キャラクター化」されていることもあって愛好している人は多いことだろう。
しかしどちらの生物も感染症の被害をもたらす可能性があったりと、れっきとした「害獣」である。害獣には人間にとって厄介である様々な特徴や要素が存在するが、アライグマの最も危険な点は「人間が駆除を躊躇してしまうかわいらしさにある」と指摘する人も決して少なくない。
万が一街中で、今回のツイートのような光景を目撃した際の対応について尋ねると、生活衛生課からは「まず、その個体には近づかいない(刺激をしない)ことと、同時に施設管理者に連絡してもらうことが大切になります」という回答が得られた。
日本を代表する都会の一つである渋谷でも、一定数の目撃情報が確認されている野生動物。物珍しさから不用意に近づくことだけは、絶対に避けておこう。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)