「教える学生がいないのに給料もらえない」 教育熱心な大学助教授が驚きの抗議
新型コロナウイルスのパンデミック下で、耐えかねた大学助教授がある行動に出た。
インド・ビハール州の大学助教授が、2年9ヶ月分の給料である238万ルピー(約400万円)を大学側に返すと抗議した。現地メディア『NDTV』で報道された。
■抗議の理由は?
約3年分の給料を返すと抗議したのは、ビハール州北部のムザッファルプルにあるニティーシワル・カレッジという大学で、ヒンディー語の助教授を務めているララーン・クマールさんだ。
ララーンさんによると、受け持つ授業に出席する学生がおらず、助教授としての職務を遂行できない状態は「学問的な死」を意味するという。また別の大学への異動願いを出すも、大学側に受け入れられないことに抗議をしたというのだ。
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■「座り込みもする」と主張
ララーンさんが入職した際、希望していた大学院クラスには自分より下位の人々が配属された。以降、たびたび異動願いを申し立ててきたが受け入れられることはなく、自分の名前が異動願書リストから数回排除されたと主張している。
「私の要求が受け入れられない場合、座り込みの抗議を開始します」と、ララーンさんは『NDTV』に語った。