この張り紙、隠れた秘密にお気づきだろうか… 天才的な「仕掛け」に称賛相次ぐ
参議院選挙から早や一週間が経過。投票結果にのみ注目が集まりがちだが、現地にて思わぬ発見があったという人も…。
■「プログラマー」は思わず共感?
投票にいった時、感動することがあった。案内の標識の方向を示す矢印が「ー」だけ印刷されていて方向は手書きだった。
印刷時点ではなく貼る段階でその紙の設置場所に依存した情報を評価できるので、事前に設置場所を覚えてその枚数印刷する必要もない。思わず立ち上がって拍手してしまった。 pic.twitter.com/76V1X51cI9— Godiva / 夢野ハダリ (@import_godiva) July 10, 2022
ツイート投稿主・夢野さんは神奈川県の某投票所でこちらの張り紙に遭遇したそうで、発見時の様子について「矢印の棒線だけ書かれているので、後から方向を書けば良いデザインになっている、印刷段階ではなく貼る段階で方向を決められるので、事前に印刷枚数を決める必要もない、ということに気づき、興奮してしまいました」と振り返っている。
そして夢野さんが「情報系学部」の出身であることも、今回の発見に繋がっているようで…。
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■この「–」があるだけで
前述のように「『–』も印刷しないので良いのでは」という意見も目にした夢野さんだが、この『–』表記には大きな意味があると主張する。
その内容というのが「実際には『–』があることによって『ここは方向を手書きで加える場所』という紙としての役割が、貼る人の立場から一目で分かるような設計になっています」というもの。
確かに「–」を印刷せず、後から矢印全体を手書きで書くことも大した手間ではないが、たった一つの棒線が加わるだけで紙本来の役目が即座に理解できるデザインに対し、夢野さんは「とても綺麗だと思いました」と賛辞を惜しまない。
というのも、情報学部出身である夢野さんはこちらの張り紙の仕様を受け、コンピュータプログラムの設計や実装における「オブジェクト指向」の継承やインターフェースの考え方に近しいものを感じたというのだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)