不法移住斡旋と詐欺の罪で人気歌手が有罪に 約10年にわたる疑惑に終止符
世界中でヒットしたインド人歌手が、人身売買と詐欺で有罪になった。
■とうとう下った最終判決
2003年9月19日、パンジャブ州パティアラ警察は、兄弟に対する1件の訴状を受けてから調査を進めたところ、詐欺の容疑でさらに35件の苦情を受けた。
2018年、裁判所は兄弟を有罪として2年間の懲役を宣告。その後、兄弟は保釈が認められて裁判所に上訴していたが、今年7月14日の追加裁判の際、裁判所は保釈の罪状認否を却下し、兄弟は拘留されたのである。
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■人気歌手の末路
「トゥルトゥルダダダ」と歌えば、インド国民はダレルの1998年ヒット曲『Tunak Tunak Tun』を思い出す。2000年後半には日本や中国を含め、国際的にヒットした。
パンジャブ州民謡の『バングラ』を中心に歌っているが、ボリウッド映画の挿入歌でもプレイバックシンガーとして活躍し、スィク教徒の命であるターバンがよく似合う歌手である。
2003年の起訴の際には国民の反感を買い、ダレルの車に集団で生卵をぶつける事件も起こった。それ以来、最近では歌手活動はおろか、TVなどで表に出ることもなかった。
一方で弟であるミカ・シンは、現在でも多くのボリウッド映画のプレイバックシンガーを務める人気歌手である。
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(取材・文/Sirabee 編集部・NaganoYae)