コミケ「コスプレ広場」、少女たちのパンチラ狙うローアングラーを追いかけた
コスプレ界の闇である悪質な盗撮行為。そんなローアングラーの姿をコミケ会場で追った。
100回目という大きな節目を迎えた“コミケ”こと同人誌即売会「コミックマーケット100」(会場・東京ビッグサイト)。会場内のコスプレ広場を荒らし回ってきた盗撮犯を現場で直撃した。
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■ローアングラーの影
コミケ100のコスプレ広場に指定されたのは4エリア。東7~8ホール、庭園広場、西館屋上、西館室内だ。
広大かつ自然光が差す西館屋上は特に人気のスポットで、イベント最終日である14日には多くのコスプレイヤー、カメラマンがエリア内で撮影を楽しんでいた。そんな会場を毎回荒らしてきたのが、下着が映るような低位置から無断動画を回す盗撮犯、通称“ローアングラー”だ。
彼らが主に狙うのはコスプレイヤーの股間、胸元の接写。一部動画はネット上の盗撮系アダルト動画サイトで販売されており、コスプレ界が抱える「闇」となっている。
過去盗撮のターゲットになってしまった20代の女性コスプレイヤーは「4年ほど前、レオタード系衣装を着用していた際にやられたことがある。勝手に撮られ、現場では気づきもしなかった。海外エロサイトに転載されたものもあり、未だに動画は拡散。削除依頼のやり方もわからず、一時はコスプレイヤーを引退することも考えました」とその被害を訴える。
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■盗撮仕様のカスタム
sirabee記者がコスプレ広場を取材中、過去幾度となく盗撮行為を目撃してきたローアングラーを偶然発見した。
帽子を深くかぶり、サングラス、マスクと明らかに異様な身なりの中年男性。人気コスプレイヤーの撮影待機列に並んでいる最中、突然しゃがみ込み、動画を回す動きを見せた。
正確にいうと、動画を回しているかどうかはジャッジがしづらい。しかし、低位置撮影でも体勢が苦しくない潜望鏡のような「アングルファインダー」がカメラには装着され、液晶モニター部分は外部に見えないよう箱型の囲い。カメラ愛好家なら誰もがわかると思うが、どう見てもコスプレイヤーを撮影するアクセサリーではない、盗撮仕様のカスタムがなされている。