『少年のアビス』荒木飛羽&北野日奈子が語る魅力 「瞳の中に黒い川が見える」
ドラマ『少年のアビス』に出演する荒木飛羽&北野日奈子にインタビュー。重めの作品ながら、現場は和気あいあい?
いよいよ9月1日より放送開始される、MBSドラマ特区『少年のアビス』。あまりに重く、暗いストーリーに「本当に実写化するの!?」「あのシーン、映像に出来るの…?」とネットでも期待の声が上がっている。
そんな話題作に出演する荒木飛羽と北野日奈子に、役柄や作品の魅力について熱く語ってもらった。
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■ドラマ『少年のアビス』とは…
『少年のアビス』は、『週刊ヤングジャンプ』で連載され、累計発行部数100万部を突破した峰浪りょうの大人気コミックを実写ドラマ化したもの。
生まれ育った環境に縛られ絶望の淵にいた高校生の主人公が、ある出会いをきっかけに、生きることは何か…希望を追い求める、“心中”から始まるスーサイドラブストーリーだ。
家族にも自身の暮らす町にも絶望している「人生に意味を見出せない」高校2年生の黒瀬令児役を荒木が、「生きている理由も死にたい理由もない」と令児を“心中”に誘う活動休止中のアイドル・青江ナギ役を元乃木坂46・北野が演じる。
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■2人の役柄は?
―――はじめに、それぞれの役柄について教えて下さい。
荒木「僕が演じる黒瀬令児は、家族と田舎にとらわれた高校2年生の男の子。引きこもりの兄と認知症の祖母の世話をお母さんと一緒に見ていて、『町を出られない』と思っている。令児に対して異常な執着を見せるお母さんとは、傍から見たらいびつな親子関係なんですが、令児は『お母さんはお母さんだし』って受けとめていて」
北野「私が演じる青江ナギちゃんは、 人気急上昇中のアイドルグループに所属している子。訳があって、休業しているんですが、彼女が令児くんの住んでいる町に現れたことによっていろんな出来事が起きる…って役です」
―――荒木さんは元々、原作の大ファンだったとか。
荒木「そうなんです! なにか漫画を読もうかなと思ったとき、『少年のアビス』の表紙に惹かれたのがきっかけ。内容とか全く知らずに手に取って…。なんだろう、登場人物みんないびつなんですけど、素直というか。柴ちゃん先生(柴沢由里、演:松井玲奈)も、お母さんも、みんな自分最優先で動いちゃう。令児を演じるのは結構大変で、精神的にもくると思うんですけど…それでも映像化するなら、絶対やりたいっていうのは思っていました」
―――北野さんは出演が決まってから原作を読まれたんですか?
北野「すでに9巻まで出ているので、何日かに分けて読もうと思ったんですけど…読む手が止まりません。すごく衝撃的で、話も話なので。『少年のアビス』でしか、こういう感情はこう生まれないのかな、っていうほど引き込まれましたね」