大雨の蒲田、住民がとった「合理的手段」に目を疑う… 完全にバーサーカーの街だった
「修羅の国」と名高い東京・蒲田で、雨の中信じられない光景が…。しかしこれこそ「蒲田の日常」である。
■蒲田の住民くん、見直したぞ…!
蒲田駅で降り、早速バーボンロードへ向かうと…そこでは傘をさした多数の参加者に遭遇。
「生まれも育ちもこの街よ」と顔に書いてある、赤ら顔の中年男性がメイン層と思いきや、意外にも若い女性の参加者が多いのが印象的であった。
屋外には簡易テントも用意されており、雨をしのぎつつお酒を楽しむこともできるのだが、通行スペースとの兼ね合いもあってか、それほど多くは設置されていない。
店舗の屋根の軒下部分に避難しつつ「野外酒」を楽しむ酒飲みは勿論、さらには「傘をさして屋外で酒を飲む」というストロングスタイルな猛者も見られたのが衝撃的であった。飲酒にかける情熱が完全に「狂戦士(バーサーカー)」のそれだが、蒲田では日常茶飯事。
酒を飲みたいから「酒を飲む」、雨が降っているから「傘をさす」という選択をしたまでで、非常に合理的である。むしろ凛とした佇まいから、気品すら感じられないだろうか。
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■参加者全員、ノリノリである
「はしご酒」がメインのため、チケットと交換できるのは簡易的なメニューが多かったものの、チケットを複数枚使用すれば、ステーキなど大物メニューと交換することも可能。
「細かく色々な店を楽しむ」も良し、「気に入った店でパーッとチケットを使う」も良し、という非常に合理的なシステムであると気付かされる。
なお、緑色のTシャツが目印の運営陣は勿論、参加者全員がノリノリで、並んでいる時間に初対面の人物同士で「ここのお店行きました?」「あそこの日本酒美味しいですよね」といった会話が弾むのもザラ。
記者も、店内BGMで流れていた米ハードロックバンド「ガンズ・アンド・ローゼズ」の楽曲が縁で会話が弾んだ夫婦からハイボールをご馳走してもらい、コロナ禍で希薄になってしまった「人との繋がり」の温かさを改めて感じた思いである。
チケットを全て使用した後は、フェス参加店以外の店で飲み直すことが可能なのも街全体が「飲み屋街」のような蒲田ならでは。恐らく雨どころか、矢や鉄砲が降ってきても蒲田住民の「酒を飲みたい」という思いを押し止めるのは不可能であったろう。
次回で記念すべき10回目の開催となる蒲田元気大作戦。また来年も、陽気な酒飲みたちと杯を交わしたいものだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)