魅力度46位の茨城県は「いばらぎ」か「いばらき」か 由来は奈良時代にも…
今年の都道府県魅力度ランキングでは1つ上がって46位となった茨城県。でも正しく読める?
■連濁の例外
この連濁にはいくつか例外があり、「外来語では起こりづらい」「後半の語にもともと濁音がある場合は起こりづらい(ライマンの法則)」といった傾向も。
また、「中島(なかじま)」は濁るが「長島(ながしま)」は濁らないように、前半に濁音がある場合も連濁が起こりづらいことが知られている。宮城(みやぎ)が濁るのに茨城(いばらき)が濁らないのは、こうした背景があるものと思われる。
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■奈良時代の風土記にも由来が
現代では魅力度が薄い茨城県だが、鶏卵やレンコン、ピーマン、白菜など多くの農産物の生産額が全国1位。首都圏の胃袋を支える近郊農業県として大切な存在だ。
ちなみに「茨城」という名前は、今から1,300年前の奈良時代に成立した常陸国風土記にも記されている。黒坂命(くろさかのみこと)という人物が、国巣(くず)という先住土着民を討伐した際、茨で城を築いたことに由来するという。
現在では、播磨国、出雲国など5つしか残っていない風土記に記された由緒ある県名。県民の皆さんはぜひ自信を持っていただきたい。なお、漢字表記は異なるが、大阪府にある茨木市も上記のような連濁の法則から「いばらきし」が正しい読みとなっている。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
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