絶対操作できないATM、シチュエーションに目を疑う… 「警視庁の本気」と称賛の声

警視庁の公式アカウントが突如空前のバズり具合を見せ、国民からは「よく分かってる」と称賛の声が…。

2022/10/17 04:45



■この動画だけ、明らかに再生されすぎだろ…

動画の背景を探っていく前に強調しておきたいのが、こちらの「動画公開」と「ツイート投稿」の時期が、そもそも大きく離れているという点だ。ツイートが投稿されたのは今年の話だが、件の動画が警視庁公式のYouTubeチャンネルにて公開されたのは、2019年10月のこと。

3年前の動画が使用された背景について、警視庁は「生活安全総務課が、過去の制作動画の中から、定期的にピックアップして紹介した動画の一つです」と説明している。

ATM猫

猫が登場し、特殊詐欺に対する注意喚起を行なう動画「にゃんこシリーズ」は計5つが公開されており、動画作成の経緯について警視庁は「特殊詐欺対策に関する総合プロデュース企画の一環として動画制作を実施しており、今回話題となったのは2018年度に50本制作された動画の、いちシリーズとなります」ともコメント。

今回大きな話題となったことで、猫および動物が登場する動画を望む声が多く上がっている。そこで今後の同シリーズへの展望について尋ねてみると、「現在のところ想定していませんが、来年度の総合プロデュースで提案があれば、検討することとなります」という回答が得られたのだ。

ATM猫

なおツイートが投稿された9月29日から、取材を打診した10月3日の間で、同動画は6万回もの再生を記録しており、やはりその他の動画と比較しても抜群の再生数となっている。


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■「電話詐欺」がかかってきたら…

「自分は絶対引っかからないから大丈夫」という謎の自信を持つ人ほど、被害に遭いやすいと言われているのが特殊詐欺。そこで取材の最後に、そうした「疑わしい電話」がかかってきた際の注意点を尋ねてみることに。

すると警視庁は「電話に出る」こと自体が「犯人に騙されてしまうリスクを高める」と指摘し、「そもそも知らない相手(犯人)からの電話に出ないための対策が重要です」とも説明している。

対策としては「常に留守番電話設定を行ない、録音された内容を確認してから出る」「自動通話録音機の設置や、迷惑電話防止機能付きの電話に買い替える」「知らない電話番号からの着信には応じない」などの方法が有効であるという。

「犯行に利用された電話番号の提示や、近隣住民への注意喚起を行なっていることから、積極的な通報をお願いしております」とのコメントも得られたので、特殊詐欺の電話がかかってきた際には警察への通報も忘れないよう実施したい。

また、警視庁は「還付金詐欺、被害防止のため『ストップ!ATMでの携帯電話』運動を推進しています。ATMで携帯電話の通話を「しない・させない」ことが、詐欺防止に有効です。高齢者の財産を守るため、社会のルールとして浸透させ、還付金詐欺撲滅を目指しています。皆さんにもぜひ、ATMでの携帯電話通を「しない・させない」ことをお願いしたいです」ともコメントしていたのだ。

「携帯電話」や「スマートフォン」、そして「ATM」など、高齢者にはイマイチ馴染みの薄い要素を悪用しているのが電話による特殊詐欺。

両親や祖父母など、身近にいる高齢者がそうした被害に遭わぬよう、子供や孫の世代が協力し、改めて注意喚起していくことが重要だろう。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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