河野太郎大臣、岸田首相の発言を補足 マイナ保険証不所持の場合の“新制度”
河野太郎大臣が、“マイナ保険証”のメリットやセキュリティについて説明した。
自民党の河野太郎デジタル担当大臣が、25日放送の『ABEMA Prime』(ABEMA Prime)に出演。岸田文雄首相のマイナンバーカードの制度に関わる発言を補足した。
■“マイナ保険証”のメリット
番組では、マイナンバーカード普及を推進する河野大臣に対して共演者から質問が投げかけられた。
はじめに、マイナンバーカードと健康保険証を統合した“マイナ保険証”を活用させる方針を発表した意図について、番組MCから質問。
河野大臣は、「マイナンバーカードと一体化することによって、たとえば、医療の情報、これまでもらった薬の情報というのをいろんな医療機関やら薬局と共有できるようになります」と言い、適切な薬の処方ができるようになるという例を挙げ、「医療の質が上がってくるということになります」と主張した。
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■岸田首相の発言に補足
岸田首相はおととい24日の衆議院予算委員会で、マイナ保険証を持たない人のために「資格証明書ではない制度を用意いたします」と発言。現行制度では、保険証を紛失した際の代わりとして使える「資格証明書」を発行できるが、別の制度が用意されるということに疑問の声も上がっていた。
河野大臣はこれについて、「なにかの稀な事情でマイナンバーカードが今手元にないという方もちゃんと医療は皆保険で受けられますよ、ということにしようと」と、マイナ保険証を持たない人でも保険を受けられるようにするための制度だと説明。
番組MCからの「マイナ保険証が走り出したあとに必要な新制度っていうことでいいんですね?」という質問に、河野大臣は「はい」と返答。
その後の、「とにかくできるだけ速やかに(マイナ保険証に)移行してもらいますと。全員持ってもらう状態にして、紙のほうがなくて成立する形を目指しますっていうことはいいんですね?」という質問にも「はい」と答えた。
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■セキュリティ面の説明
その後もマイナンバーカードのメリットについて語る河野大臣。さまざまな疑問に回答したが、その中でセキュリティ面の不安を訴える共演者も。
河野大臣は、「仮に落としたとしても、4ケタの暗証番号を入れないとマイナポータルにアクセスできないわけですから」と、マイナンバーカードを落としてしまい他の人の手に渡ってしまったとしても、暗証番号がないとオンラインで行政手続きをできる“マイナポータル”にはアクセスできないことを伝える。
続けて、「365日24時間、止めてくださいっていう電話で止めることができます。暗証番号を何回か間違って入力するとそこでロックされてしまいますし。ICチップを読み出そうとするとICチップが壊れて読み出しができないようになってますので」と不正利用対策についても話し、「そういう面ではセキュリティの心配というのはかなりいらない」と主張した。
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(文/Sirabee 編集部・栗原コウジ)