ベジタリアンのクマと女性が抱き合って写真撮影 「まるで美女と野獣」と驚きの声
30年間一度も人を襲ったことがないこのクマは、俳優として映画に出演したこともあるという。
ある写真家によって、体重350キログラムの大きなクマと、美しいモデルが親密な様子でポーズを取る写真が公開された。『Daily Mail Online』などの海外メディアの取材によると、撮影に参加したクマは赤ちゃんの頃から人間に育てられ、ベジタリアン生活を送っているという。
■保護されたクマとの撮影
ロシア人写真家のオルガ・バランツェヴァさんが、自身のInstagramで、大きなヒグマと美しい女性が森の中でポーズを取っている写真を公開した。ティアラと白いドレスを身に纏った女性が、クマの背中にもたれたり、抱きしめられたりしている姿が収められている。
モデルの女性の側で、大人しくポーズを決めているクマはステパンという。赤ちゃんの時にハンターによって売られそうになったところをある夫婦に保護され、それ以来共に生活しているそうだ。
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■クマはベジタリアン
ステパンは1メートル以上もある大きなクマだが、子熊の頃から肉を食べないベジタリアン生活を送っている。飼い主夫婦によく懐いており、家のソファに座って一緒にテレビを見たり、植木の水やりを手伝ったりすることもあるという。
昔から動物と人の写真を撮るのが好きだったというオルガさんは、ステパンの存在を知ってすぐに夫婦に連絡を取り、写真撮影を申し込んだ。映画に出演したこともあるステパンは、世界中から注目を集めており、写真撮影の申し込みが絶えない。オルガさんも、何年も前に申し込んだ撮影が、このほどやっと実現した。
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■「優しいクマ」の一方で…
ロシアの森の中で撮影された、人間とクマの幻想的な写真を見た人々は、「本物? すごい」「なんて優しいクマなの」「美女と野獣の世界みたい」と称賛のコメントを寄せた。
一方で、人間の生活を強いられているようにも見えるステパンを、「かわいそう」と感じる人も多いようで、「ベジタリアンというか、肉を与えられていないだけ」「細くて不健康に見える」「このクマが幸せであることを願う」などとコメントが相次いだ。
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■ロシアのおとぎ話を表現
「ステパンがかわいそう」と同情する人々のコメントに、オルガさんは「馬鹿なこと言わないで。ステパンは30年も夫婦の愛に包まれてきたのよ」と反論している。彼女は、ステパンの写真を撮ることで、「人間と動物が共存するロシアの美しいおとぎ話」を表現しているそうだ。
クマのステパンが実際のところどう思っているのか、人間が推し量ることは容易ではないが、夫婦とじゃれるステパンの姿には嘘はないだろう。