ドア前に置かれた門松、何かがおかしい… 「合理的すぎる正体」に称賛相次ぐ
ドア前にて発見した風変わりな門松、よく見ると…。予想外すぎる正体に「素晴らしい」と、称賛の声が相次いでいるのだ。
令和の現代になっても、日本の正月の象徴であり続ける門松。玄関前に門松が飾ってあるのを目にするだけで、年末年始を過ごしていることが改めて実感できるのだ。
なおツイッター上では以前、一風変わった門松の「思いもよらぬ正体」に注目が集まっていたのをご存知だろうか。
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■この門松、何かがおかしい…?
今回注目したいのは、法政大学デザイン工学部システムデザイン学科准教授・山田泰之さんが21日に投稿した1件のツイート。
件の投稿には年末シーズンらしく、入り口付近に門松の設置された写真が添えられていたのだが…あまり見かけない、渋い色味をした門松である。
それもそのはず、なんとツイート本文には「研究室の大掃除。廃材で門松」と、衝撃的すぎるネタバラしが綴られていたのだった…。
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■「アイデアの勝利」と称賛相次ぐ
あまりにユニークな門松の生誕秘話を収めた件のツイートは、投稿から数日で2万件以上ものRTを記録するほど大きな話題に。
また、他のツイッターユーザーからは「この発想はなかった!」「完全にアイデアの勝利ですね」「素晴らしい、これは現代の門松」「塩ビパイプとは考えましたね」などなど、称賛の声が多数寄せられていた。
まさに「SDGsの結晶」とも呼ぶべき門松は、どのような経緯で誕生したのだろうか。ツイート投稿主・山田さんに話を聞いてみると…。
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■「有言実行」の研究者だった
大学着任の直後、すぐさま新型コロナウイルスの影響で、遠隔授業が始まったという山田さん。
そのため今年末の大掃除については「多くの学生と共に掃除をするという、従来では当たり前だったことに新鮮さを感じながら大掃除をしていました」と振り返っている。
少しずつ時勢が変わりつつあり、大学にやって来る学生の数も増えてきたため「研究室にも季節感を持たせたい」と考えたのが、門松誕生のきっかけだそう。
山田さんは「しかし科研費などの研究費で門松を買うわけにはいかないので、掃除で出たゴミで作ることにしました。デザイン工学部では日頃から、従来の発想にとらわれることなくチャレンジすること、そしてアイデアだけに終わらず実際に手を動かして実現するところまで行なうことを指導しているため、自分も同様に実行しました」ともコメントしている。
なお、件の門松に要した材料は「塩ビ管」「3Dプリンタの材料ロール」「輸送用緩衝材」「使わなくなったケーブル類」といった研究室の「廃材オールスター」たち。わずか30分で製作したとのことで「勢いで作りました」というコメントに、思わず頬が緩んでしまう。
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■門松を飾るのはまだ間に合う!
SDGs門松に対する学生からの反応も上々で、山田さんは「普段から新しいモノ、コトにチャレンジする雰囲気のある学科なので、拒否反応は全くなく、全てポジティブな反応でした」とも語る。
また、そうした柔軟な発想力・思考力をもった学生の集まる同大学、同学部について「私たちはクリエーション、テクノロジー、マネジメントの3つの系にそれぞれの教員がいることで総合的なデザイン力を提供する、日本ではまだ珍しい教育研究体制をもった大学です」「デザインに興味がある人、新しいモノ・コトを生み出したい学生さんはぜひ、願書の出願をお待ちしています。大学も大学院も願書受付中です!」との、熱いメッセージをも寄せてくれたのだ。
ちなみに門松を飾るのに適した時期は、本日30日がデッドラインという説も。話題のSDGs門松に感銘を受けた人は、ぜひ自分だけの「オリジナル門松」を作ってみてはいかがだろうか。