依存症回復センターのそばに大麻栽培施設が移転 「また吸いたくなる」と苦情
栽培施設からただよう大麻のにおいが、患者の回復の妨げに…? 相性が悪すぎる隣人に、運営者も思わず苦言。
大麻や合成麻薬などの依存症患者を多数抱える薬物依存症回復センターが、近くに移転してきた大麻の栽培施設から出る強烈な「におい」に悩まされている。『Fox News』『98 Online』などの海外メディアが報じた。
■栽培施設から強いにおいが…
アメリカ・ミズーリ州の薬物依存症回復センター「ベニルデホール」は、大きな問題を抱えていた。それは近くに大麻の栽培施設があることと、同州ではが大麻が合法なことである。
昨年移転してきた大麻事業者の施設は法的には全く問題はないものの、施設から周囲に漂う強烈な大麻のにおいが、依存症患者の回復を妨げているというのだ。
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■依存症患者の治療に妨げに
ベニルデホールの運営者であるケン・ヴィック氏は、施設から「非常に強いにおいがする」と訴えており、そよ風でもにおいを感じると主張している。
同組織は、30年間にわたって人々がアルコールや薬物依存症を克服するのを支援してきた。しかし近年では、栽培施設から漂うにおいのせいで職務に支障をきたしているという。
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■「また吸いたくなってしまう」
ホールに通うある男性は、大麻のにおいを嗅ぐことで「集中力が低下し、再び使用したくなる」ため、栽培施設の向かいにあるバス停が利用できないという。
ミズーリ州では大麻が合法なため、男性が日常生活の中で大麻のにおいを嗅いでしまうことは、ある意味では仕方のないことだろう。しかし、それが依存症からの回復中、回復センターに通う道のりで起こってしまうことは問題だとヴィック氏は述べた。
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■臭気防止の徹底を要求
センター側は「栽培施設に問題はなく、彼らはそこにいる権利がある」としながらも、施設から漏れ出るにおいへの対策を呼びかけた。
学校や教会と大麻関連施設の距離に関する規制はあるが、依存症回復センターにないことに異議を唱え、施設に臭気防止計画の提出などを求めている。
またヴィック氏は「混乱を引き起こすことなく、私たちが奉仕するコミュニティをサポートし続ける方法を見つけたいと思っています」と述べた。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)