鈴木亮平&宮沢氷魚、『エゴイスト』撮影の裏話明かす 「運命を感じた」
鈴木亮平、宮沢氷魚が話題作『エゴイスト』出演シーンの裏話を明かした。監督から出された驚きの指示とは…。
俳優の鈴木亮平、宮沢氷魚、阿川佐和子、ドリアン・ロロブリジーダ、松永大司監督が19日、都内で行われた映画「エゴイスト」プレミア上映会に出席。出演を決めたきっかけや、撮影秘話などを語った。
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■「アジア・フィルム・アワード」で3部門ノミネート
数々の名コラムを世に送り出し2020年に亡くなったエッセイスト・高山真さんの自伝的小説「エゴイスト」。同性愛者である主人公の浩輔役は『孤狼の地LEVEL2』で第45回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞に輝いたほか、俳優として栄誉ある受賞が続く鈴木が演じる。恋人となる龍太役には『騙し絵の牙』や『グッバイ・クルエル・ワールド』『レジェンド&バタフライ』、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』など話題作への出演が続く宮沢が起用された。
さらに、浩輔の父親役に柄本明、龍太の母親役に阿川佐和子を迎えて映画化。先日、アジア全域版アカデミー賞とも呼ばれる「アジア・フィルム・アワード」にて、主演男優賞・助演男優賞・衣装デザイン賞の3部門でのノミネートされ話題となった同作品は、2月10日より公開予定だ。
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■映画に心の声は書けない
出演の決め手になった1番の理由について鈴木は「原作がすばらしいんですけど、1番の理由は原作者の高山真さんと、作中の浩輔が自分に似ているなって思ったからです。『ご縁があるんじゃないか』と思ったりも。それが決め手でした」と話した。
演じる前から興味を持っていたことは「この小説は非常に自分を客観的に見ているので、『なぜ自分がこういうことをするのか』という心情まで書かれています。だけど、映画になったら心の声は書けません。どういった映画になるのかなと、興味がありました」とのこと。
宮沢は2、3年前に同作品への出演オファーをもらったと言い「その時に台本と原作を読んだんですけど『なんて美しい物語なんだ…』って思いました。『出ます!』と返事をしたのですが、その時は映画化しなかったんです」と回顧し、数年越しの出演に「運命的なものを感じました。『やっと皆さんに見てもらえる作品に参加ができるんだ』と思ったので、思い入れはたくさんあります」と感慨深げな表情で語った。
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■鈴木とのキスシーンを回顧
さらに、鈴木と共演した感想については「現場では『亮平さん』っていう感じではなく、浩輔さんでいてくれたんです。そして、僕は龍太をしているっていう信頼関係ができてました。もちろん、亮平さんに助けてもらったこともありますが、浩輔さんに救われて、引っ張ってもらったっていう感覚が強いかもしれないです」と振り返った。
印象に残っているシーンに、鈴木とキスをする場面を挙げ「歩道橋で、浩輔さんは前を歩いているんですけど、僕が『浩輔さん』って呼んで、振り向いたところにチュッとキスをします。何テイクかやった時に監督から『浩輔さんじゃなくて亮平さんって呼んで』と指示をいただいたんですけど、あまりそういったことを言う監督はいないので、驚きました。テイクを重ねると慣れてきちゃうので、新しい反応を得るのが狙いだったのかなって思うんですけど、これで新しい表情を見られたかなと思います」と撮影秘話を口にした。
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■エゴイストだけに「エゴサーチ」
最後に、締めの挨拶で宮沢は「日常に些細な幸せが詰まっていて、作品を見た時は心から温かい物を感じました。愛とは何なのか、愛とはエゴなのか、たくさん考えるきっかけがあると思います」とアピール。
鈴木は「エゴイストで始まり、エゴイストというタイトルで終わります。最初と最後で、言葉の印象が変わっていれば、僕たちが何かしらの影響を与えられたのかなと思います。何を感じられたかは、SNSに感想を書いてください。ちなみに、僕たちもSNSは見ています! エゴイストだけにエゴサーチしているので、ぜひ感想を教えてください」と言い、笑顔をで締めくくった。
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(取材・文/Sirabee 編集部・Sirabee編集部)