ビートたけし、『TVタックル』で日本企業や研究者に苦言 「失敗する情熱がない」
日本の技術力が停滞していると取り上げた『TVタックル』。たけしがその要因を語って…。
22日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)で、ビートたけしが日本の技術力や研究者について持論を展開した。
■中国の技術力をテーマにトーク
番組は「中国の技術力が目覚ましい」などと取り上げ、スタジオで出演者が議論する。
この日のゲストで千葉工業大学未来ロボット技術センター所長の古田貴之氏は中国のAI技術を評価するも「中国は得意、不得意がある」と話す。
そして「日本はたくさん得意な部分があるのに、企業の経営者が抜けているから。石橋を叩いても渡らない。だから沈みゆく」と話し、「日本はもうちょっと胸を張っていい。ただ、やり方を変えないと沈む」と指摘した。
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■古田氏が提言
古田氏はさらに「(日本は)かつての高度経済成長期の成功体験にうぬぼれて浸っている」「言われたものを作ればいいという延長線上。新しいことをしようとするとストップをかける」と指摘。
続けて「これからの日本生き方は、元気のいいスタンドアップ。若者の企業を上げて、新しく出てきた技術をどんどんどん石橋を叩かないで」と提案する。
しかし阿川佐和子「日本人は事故を起こしちゃまずい。失敗はさておき、事故を起こして人を殺めちゃったりしたら大変っていう」と早速ストップ。これには東国原英夫が「なんで師匠の前で事故の話をするんだろうね」と不快感を口にした。
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■「失敗するほどの情熱がない」
東国原は「失敗をして再起動するのは、師匠が1番のモデルだと思う。何回も失敗があって、そこから復活する。その人間力は凄いと思う。だから、そういうチャレンジするチャンスを与える。失敗を恐れずにやってねことですよね」と話す。
この話に口を開けてとぼけていたたけしは「基本的にね、研究者とかそういう人はね、失敗するほどの情熱がないんだよ。失敗してしまうのはしょうがない。失敗するほどの情熱がないから、自己犠牲がすごい。だからダメなんだよな」と指摘。
古田氏もたけしに「その通り」と同意し、「新しい人たちはスタートアップマインドもあるし、ネットの情報も使って良いものを作り、経営ができる人が増えてきた。僕は大学の人間だから見てきている。これから日本はまた強く、勝ち組になる」と力説した。
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■企業の姿勢にも苦言
番組終盤、たけしは「研究もそうだけど、経済的になりたたないからって、日本の企業はじゃんじゃん切っていくから。将来のことを考えると、損をしても何年か後に取り返すシステムを考えないと」と話す。
続けて「あまりにも目先の経済ばかりで研究を限定していくとやっぱりダメだね。いい素質の日本人は結構いるんだけど、海外に出ていくっていうか」と語る。
そして「エンターテイメントもそうで、映画の関係者も良いのは出ていくんだよね。向こうのほうが扱いが良いから。そういうことをよく考えたほうがいい」とコメントしていた。
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(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)