有村架純演じる瀬名姫が話題の『どうする家康』 1割はすでに離脱か
これまで描かれてきた「悪女イメージ」と全く異なる有村架純の瀬名姫。12日放送の母・巴(真矢みき)のセリフが泣ける…。
『コンフィデンスマンJP』の古沢良太が脚本、松本潤が主演する今年のNHK大河ドラマ『どうする家康』。日本人なら誰もが知る江戸幕府の初代将軍・徳川家康の一生を描く物語だが、有名すぎる偉人だけに新しい解釈・演出もポイントだ。
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■史書では「悪女」の瀬名姫
12日に放送された第6話『続・瀬名奪還作戦』では、今川義元の跡を継いだ氏真から離反した家康が、妻の瀬名姫と子供たちを取り戻すエピソードが描かれた。
今川家の縁戚でもある瀬名(築山殿)は、家康の最初の正妻。
歴史書には「嫉妬深い」といった記述もあり、実際に家康の子を身ごもった侍女を城から追放したりしているため、これまでの大河ドラマでは、菜々緒(2017年/『おんな城主直虎』)や池上季実子(1983年/『徳川家康』)などがキツめのキャラクターを演じてきた。
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■瀬名の死に向けた号泣必至の伏線
しかし、今回演じているのは、ほんわかとしたキャラの有村架純。家康と仲睦まじい描写もあり、これまでの「気位の高い悪女・瀬名(築山)」の印象は全くない。
この瀬名だが、1579年、家康の嫡男・信康とともに織田信長に謀反を疑われ、命を落とすことになる。12日放送の第6話では、その悲劇を予感させる伏線も。
瀬名の母・巴(演:真矢みき)は、自分たち夫婦が犠牲となって瀬名と子供たちを人質交換に応じるよう説得する際、「我らおなごは、大切なものを守るために命を懸けるんです。そなたにも守らねばならぬものがあろう。そなたが命を懸ける時はいずれ必ず来ます」と語りかけた。
嫉妬に燃え、夫を裏切って謀反の罪で殺された…という解釈ではなさそうな瀬名の死が、どう描かれるのか。物語前半における最大のハイライトといってよさそうだ。
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■1割はすでに離脱
ちなみに、Sirabee編集部が2月10日〜12日にかけて、全国10〜60代男女905名を対象に調査したところ、「『どうする家康』を今も視聴している」と答えた割合は全体の13.8%。
初回だけ見た5.3%と何回か見たという4.5%はすでに離脱しており、76.4%はそもそも一度も見ていないことがわかっている。
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■中高年の支持は根強い
なお、歴史ドラマだけあって、視聴層は中高年に偏っており、60代では24.5%、50代でも18.6%が6話までは視聴。一度も見たことがない人の割合も、年代が上がるほど低くなる傾向がうかがえる。
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■有村の演技に注目
家康をマツジュン、織田信長を岡田准一が演じ、ジャニーズ事務所所属タレントの出演が目立つため、「ジャニーズ大河」などとも声もある『どうする家康』。マツジュン演じる「情けない家康」には、違和感を覚える向きもあるだろう。
しかし、有村のオリジナリティあふれる瀬名、その「大切なもの」「守らねばならぬもの」とは何なのか。どのような展開で命を落とすよう描かれるのか。まだまだ離脱するのはもったいないかもしれない。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女905名(有効回答数)