関西で遭遇した標識、その内容に目を疑う… あまりの「初見殺し」にネット民困惑
シャープの事業所付近で見かけた標識に、風変わりな指示が。その解釈をめぐって、ネット上では論争が繰り広げられており…。
世の中の事象は「答えが1つ」とは限らず、むしろ人の数だけ正解があるケースの方が多い。しかし、話題が「規則」となると話は別で、指標となる明確な答えが必要である。
先日ツイッター上では、とある企業の近くに設置された案内標識に対して「どういうことだよ…」と、驚きの声が上がっていたのをご存知だろうか。
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■「進入禁止」の下に書かれたのは…
今回注目したいのは、ツイッターユーザー・乗合(限定)さんが投稿した1件のツイートである。
「社員限定の進入禁止標識」と、意味深なフレーズが綴られた投稿には「車両進入禁止」を意味する、お馴染みの案内標識の写った写真が添えられていたのだが…注目すべきは、標識に加えられた文言。
なんと、こちらには「シャープ社員に限る」というルールが記されていたのだ。
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■「解釈の仕方」で真っ二つに…
こちらのツイートは多くの人々の注目を集め、投稿からわずか数日で2,000件近くもの「いいね」を獲得。
他のツイッターユーザーからは、「近隣の迷惑にならないようシャープ社員は通るな、という解釈で良いのかな?」「シャープが地域の生活道路を近道に使用しないように、という配慮でしょうね」といった声が寄せられている。
一方で「これシャープ社員以外は進入禁止って意味で良いの?」などの疑問の声も見られ、「シャープ社員だけ進めないよ」派と「シャープ社員だけ進めるよ」派が混在する、なんともカオスな状況に。
社員は一休さんじゃないぞ https://t.co/e7EOMHhP1q
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) February 21, 2023
これには、シャープ公式ツイッターアカウントも「社員は一休さんじゃないぞ」と反応。センスあふれるシャープな切り口から引用RTを投稿し、多くのユーザーから注目を集めていた。
なお、ツイート投稿主・乗合(限定)さんに発見時の様子を確認したところ、今回の写真は奈良県天理市にある「シャープ天理事業所」前で撮影したものと判明。そこで今回は、話題の標識の背景について探るべく「シャープ株式会社」の広報に、詳しい話を聞いてみることに…。
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■標識の「指示内容」は…
まず率直に標識の「設置時期」および「設置までの経緯」、「指示内容の意味」の3点について確認したところ、残念ながら設置当時の資料が残っていないと明らかに。想像以上に古くから設置された物なのかもしれない…。
なお、指示内容の意味については「『シャープ社員のみ進入可』の意味合いで設置されたもののようです」という回答が。
続けて「当該標識がある道の先はかつて、当社の天理事業所に勤務する従業員用の駐車場スペースとして借り上げており、それ以外の行き先などもなく、また道路幅も非常に狭いため、一般の方が誤って進入されることのないよう、管理者である櫟本土地改良区の了承を得て当社で設置したものと思われます」と、コメントを寄せてくれたのだ。
標識における「限る」という表記は「特定の車両にのみ、標識のルールを許可する」という際に使用される一方、「除く」表記は「特定の車両に対し、標識のルールを免除する」という意味で用いられる印象を受ける。
そのため、今回のケースであれば「シャープ社員を除く」という表記が適切にも思われるが、果たして…。