「WBC」会場に“ダフ屋”はいたか? 一方ネットでは転売&詐欺トラブルが頻出
盛り上がりを見せるWBC。会場である東京ドーム周辺でチケットを購入できる金券ショップと“ダフ屋”をリサーチしてみたところ…。
9日に行われたワールド・ベースボール・クラシック(以下WBC)日本代表の初陣は、中国相手に8-1で圧勝。ネットのオークションサイトでは最高77万円もの価格で売買されていた日本代表戦チケットだが、東京プールの会場である「東京ドーム」周辺では一体いくらで“転売”されていたのだろうか。
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■早朝から「侍ジャパン」ファン集結
記者は9日午前9時に現地に到着。球場周辺では、12時から行われた韓国vsオーストラリア戦を観戦するファン、19時プレイボールとなる日本戦に備えて早めに現地入りするファンが入り乱れごった返していた。その大半がやはり侍ジャパンを応援するファンで、次に韓国。中国、オーストラリアのユニフォームを着ているファンはほぼ見られなかった。
床に椅子を置き、寝ていた男性に話を聞くと「始発組です。朝5時30分の時点で3,000人くらいはすでにいたと思う。今回チケット1枚あれば韓国vsオーストラリア戦を自由席で、日本vs中国戦を指定席でと2試合分を見られるので早く来ました」と話す。
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■高額転売でおなじみの「ダフ屋」の姿は…
そんな賑わいを見せる球場周辺。その昔、注目イベントがあると必ず出現していた“ダフ屋”の姿はあったのだろうか。
彼らの悪質行為をリサーチすべく球場周辺を捜索するが、この日一人も見つける事ができなかった。それどころか「チケット譲ってください」的なボードを持つファンも皆無。…謎の「双眼鏡販売業者」が手売りするため一人ポツンと立っていただけだった。
念のため、近隣にある金券ショップも回ってみる。しかしそこでも「WBCチケット 入店されても在庫有りません」とそもそもチケットそのものが流通していないもよう。東京ドーム周辺に“手ぶら”で来てもチケットを入手することは不可能ということがわかった。
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■77万円のチケットと「チケット譲渡詐欺」
しかし、ネットオークション、フリマアプリでは一部チケット転売が行われており、大手オークションサイトではこの日のチケットが最高77万円で売買。入札件数は150件を超えるなどかなりの競争率となっていた。ちなみに今回のWBC、東京プールのチケットは最高でも定価5万2,000円(3月16日準々決勝ラウンド「ダイヤモンドボックス」)である。
またTwitterでは個人間のチケット譲渡のやりとりが激化しており、一部で詐欺的トラブル報告も。その大半が料金を支払ったがチケット送付がないというケースで、「銀行指定されて振り込んだら、ブロックされました」「突然音信不通に」と嘆く声が相次いでいるほか、「詐欺か高額転売ヤーしか居ないから終わってる」と失望する声もある。
正規ルート以外のチケット購入はかなりの出費とリスクを伴いそうである。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)