「愛や正義を自分なりに書いた」 橋本裕太、最新曲『愛を知っている』に込めた想い
橋本裕太の最新曲『愛を知っている』が中国の人気アニメ『魔道祖師』のエンディングに抜擢。楽曲の魅力を本人に聞いた。
■アニメの世界観に寄り添いつつも…
───そしてこの度リリースされた『愛を知っている』。一体どのような楽曲になっているのでしょうか。
橋本:『魔道祖師』第3期「完結編」のエンディングということで、アニメの世界観に寄り添いつつも広い意味での「愛」だったり、「正義」を自分なりに書かせて頂きました。
───『魔道祖師』という作品、中国ではかなり人気の作品と伺っています。
橋本:そうですね。僕も今回のお話を頂く前から作品を知っていましたし、中国の方にエンディングを担当することを伝えたら驚いてもらえたりして。日中で活動したいと思っている自分にとって、中国の作品の日本語バージョンに音楽で携わることができるというのはすごく光栄だし、ありがたいと思っています。
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■作品のファンに届くように
今作は橋本が自身で作詞作曲を担当している。「“羨”む背中」「“忘”れゆく祈り」など、歌詞に作品のキャラクター「魏無羨(ウェイ・ウーシエン)」「藍忘機(ラン・ワンジー)」の文字を忍ばせるなどギミックもあり、こだわりが詰まっている印象を受ける。
橋本:作中では笛を吹くシーンが度々出てくるので「今、月夜に響いた詩」という表現を使ってみたり、キーとなる「木蓮」というワードを入れてみたり…また、ファーストシーズンでかなり印象的だった「ありがとう」という言葉に触れてみたり色々とこだわっています。
ファン方は当然ながらものすごくこの作品を大事にしているはずで、しっかりとそういう方々にも届くように意識しました。楽曲公開後はYouTubeやツイッターに作品のファンの方からコメントを頂いたりして、本当に嬉しく思います。
───メロディも落ち着いた部分と情熱的な部分があり、とても聴き応えがある印象を受けました。
橋本:歌詞とメロディーがマッチしていて、それでいて耳触りが良いことを意識しました。あと、Aメロでは物語を語るように歌いたいと思ったので、あえて言葉を詰め込んでキーも落ち着いた感じにしたり。
ただ、今中国の家に楽器がないんですよ。なので、曲を作るにしても思いついたメロディーをレコーダーに歌って録音して、というアナログな方法で作曲したりしてました(笑)
───『愛を知っている』の中国語バージョンもありますが、セルフで2か国語カバーできるのは素晴らしいと思いました。
橋本:ありがとうございます! ただ、中国語バージョンは文字数が圧倒的に少なくなって音が余るので、さらに歌詞を詰め込む事ができるんですよ。
というのも、中国語って一文字に含まれている意味が多くて、短い文字量で伝わっちゃうんですよ。例えば、日本語で20文字で伝えられることを4文字で伝えられる…みたいな。
でも、先程話したように中国は韻をすごく意識するので、使える言葉も限られてくるんです。「絶対にこの流れにしたい」って考えたら、パズルのようになってきたりしてそこが難しかったりしますね。
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■橋本流ラブソングの作り方
───今回は「愛」を題材にした楽曲ですが、橋本さん自身は恋愛に関して積極的なタイプでしょうか。
橋本:恋愛どうなんですかね(笑)積極的ではないかも? 友人とよく人生における優先順位みたいな話をするのですが、「仕事」「友人」「家族」「恋人」とかで比較していくと、毎回恋人が下のほうになっちゃうんですよね。
なので、恋愛系の曲を作るときは他の出来事を恋愛に置き換えていたりします。『愛を知っている』のカップリングの『my luv』という曲は愛犬に向けて歌っていたりして、ラブソングも書く手段は無限にあるのかなと。
───ありがとうございます。最後にファンの方へ向けたメッセージをお願い致します。
橋本:今回『魔道祖師』を通して、始めて僕を知ってくれたという方には是非他の楽曲も聴いていただけたら嬉しいです。以前より応援してくださっているみなさんも、この度リリースする『愛を知っている』は今までにないコンセプトになっていたり、アレンジになっていたりするので、新しい橋本裕太を楽しんでいただけたらと思います。
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(取材・文/Sirabee 編集部・木根 大心)