『獺』は何と読む? 約半数が間違えたのはよく似た姿のアノ動物だった
動物の名前には難読漢字が多いが、「獺」はいったい何と読むのだろうか…。
約半数が読み方を間違えたある生き物の名前は、どちらも難読漢字。なにやら、恐ろしい伝承があるところも似ているようだが…。
■「獺」は何と読む?
しらべぇ編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「獺」の読み方に関する調査を実施したところ、全体で51.5%の人が「かわうそ」、48.5%の人が「いたち」と読むと回答した。
「かわうそ」と読む人は男性が52.7%で女性が50.3%。「いたち」と読む人は、男性が47.3%、女性は49.7%という結果に。
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■正しくは「かわうそ」
「獺」の正しい読み方は、「かわうそ」。川や湖などの水辺に住むイタチ科の哺乳類で、「いたち」に似ているが、指の間には水掻きがあり、主に水中で活動している。
「獺」という漢字には「天を頼りとする獣」という意味があり、捕らえた魚を並べる習性が天地や祖先への祀りと信じられたことに由来すると言われている。また、和名の「かわうそ」は、川(かわ)にいる恐ろしいもの(おそ)が転訛したという説が有力のようだ。
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■「いたち」の漢字は「鼬」
「いたち」は「鼬」と書く。ネコ目イヌ亜目クマ下目イタチ科イタチ属に含まれる哺乳類の総称で、オコジョ、イイズナ、ミンク、ニホンイタチ、ペットとして人気のあるフェレットなどがイタチ属に分類される。
非常に凶暴な肉食獣で、ネズミなど小型のほ乳類や鳥類を捕食するが、ときに、家畜のニワトリやウサギ、ペットの子犬や子猫が襲われることもあるという。
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■妖怪の仲間として恐れられていた
「かわうそ」も「いたち」も、日本では古くから妖怪の仲間として恐れられていたようだ。「かわうそ」はキツネやタヌキのように人を化かす伝承が多く残っており、「いたち」の群れは火災を引き起こすと言われその鳴き声は不吉の前触れともされている。
特に「いたち」は、家の天井裏や床下に巣を作り、電気設備や断熱材をかじるなどの被害が発生することもあり、害獣とも呼ばれているようだ。ペットとして飼われるなどかわいらしい見た目に反して、古くから人間との仲はあまり良くないようだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)