春の行楽シーズンに乗りたい観光列車は? 2位はトロッコ列車、1位は…
【鉄道トレンド調査隊】レストラン列車やトロッコ列車、鉄道に乗ること自体を楽しめる「観光列車」。この春もっとも人気があるのはコレだ。
■3位は本格的な食事が楽しめる「レストラン列車」
3位は、車内で本格的な食事が楽しめる「レストラン列車」。沿線の旬の食材をふんだんに使った料理が提供され、地元の郷土食もあれば、フレンチやイタリアンも多い。
本格的なフルコースを提供するものでは、乗車料が1万円を超えることはザラである。肥薩おれんじ鉄道「おれんじ食堂」、えちごトキめき鉄道「雪月花」などが人気。
レストラン列車は食事だけでなく、JR東の「フルーティアふくしま」などスイーツをテーマにしたものや、日本酒をコンセプトにした「越乃Shu*Kura」など、各社で工夫を凝らし豪華絢爛だ。
筆者はかつて西武鉄道のミステリービアトレインに乗車。いつもの電車に乗りながら、食事が提供され、ビールが飲み放題。乗客の誰もが上機嫌になれる電車であった。
これらは定期的に運行している列車ではなく、イベント列車として突発的に行われるもの。見逃さないように、定期的に鉄道会社の情報をチェックしておこう。
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■4位は「SL列車」、5位は「寝台列車」
4位は、レトロな姿が人気のSL。黒く巨大な車体から、ボォーッと汽笛を鳴らし、黒煙を上げて客車を引っ張る姿は圧巻。鉄道ファンでなくても、その特別感にテンションが上がってしまうだろう。大井川鐵道の「きかんしゃトーマス号」や、秩父鉄道「パレオエクスプレス」などローカル線での運行が多く、子供たちにも人気だ。
SLは老朽化が進み、メンテナンス費用もかさむ理由から、各社はどんどんSLの運行を終了している現実がある。いつ引退してもおかしくないのがSLだ。乗るなら今のうちだ!
5位は、列車内に泊まれる「寝台列車」。もっとも有名なのが、豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」であろう。ゴージャスな車内設備に泊まるだけでなく、沿線の観光や高級旅館へ宿泊するコースもある。乗車料金は3泊4日で100万円超え。贅のかぎりを尽くした、一度は乗ってみたい憧れの列車だ。
筆者は思う。寝台列車のワクワク感といったら、これを超えるものがない。気軽に寝台を体験したい人は、定期運行をしているサンライズ出雲・瀬戸に乗ってみてはいかがだろうか。
ただの移動手段ではない、乗ること自体を楽しめる観光列車。あなたの「旅リスト」に追加してみては。
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■執筆者プロフィール
Sirabeeでは、鉄道トレンド総研所長の東香名子さんの連載コラム【鉄道トレンド調査隊】を公開しています。毎回、鉄道に関する調査を行い、解説する連載です。今週は「春の行楽シーズンに乗ってみたい観光列車に関する調査」を掲載しました。
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(取材・文/東香名子)
対象:全国10代~60代男女1000名(有効回答数)