8割以上の人が読めた『檬果』 完熟させたブランド品は高額で取引されることも
「アップル」「ペリカン」「ピーチ」と聞いて頭に思い浮かぶ果物とは…。
初夏から夏にかけて旬を迎える、贈答品としても人気のあの果物。難読漢字ながら多くの人が読み方を知っていたようだ。
■「檬果」は何と読む?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「檬果」の読み方に関する調査を実施したところ、全体で82.5%の人が「マンゴー」、17.5%の人が「みかん」と読むと回答した。
「マンゴー」と読む人は男性が78.8%で女性が86.3%。「みかん」と読む人は、男性が21.2%、女性は13.7%という結果に。
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■正しくは「マンゴー」
「檬果」の正しい読み方は、「マンゴー」。ウルシ科マンゴー属の果樹で、アーウィン種のアップルマンゴー、カラバオ種のペリカンマンゴー、ナンドクマイ種のタイマンゴー、ケント種のブラジルマンゴー、キーツ種のキーツマンゴー、ケンジントンプライド種のピーチマンゴーなど、さまざまな種類がある。
ブランドマンゴーとして有名な宮崎県産の「太陽のタマゴ」は、アップルマンゴーのアーウィン種だ。樹上で完熟し自然に落果した「完熟マンゴー」の中から、重量350g以上で糖度15度以上という厳しい基準を満たしたもののみが名乗ることを許される。中には、非常に高額な値段で取引されているものもあるようだ。
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■音が似た漢字があてられた
マンゴーはインドシナ半島周辺が原産だと言われており、そこから中国などを経て日本に伝わった。「檬果」という漢字表記も中国由来で、英語の「mango」やマレー語の「mangga」に似た発音となる漢字「檬(マン)」「果(グオ)」をあてたものだという。
また、古代インドのサンスクリット語でマンゴーを意味する「amra(アームラ)」の音を漢字であてた「菴羅(アンラ)」「菴摩羅(アンマラ)」「菴没羅(アンマラ)」という表記が用いられることもある。
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■「みかん」の漢字は「蜜柑」
一方の「みかん」は「蜜柑」と書く。蜜のように甘い柑橘の意で、「蜜橘」「樒柑」などと表記されることもある。ミカン科の常緑低木の柑橘の総称で、現在では通常、鹿児島県長島が原産の温州みかんをさす。
史料上「蜜柑」という言葉が初めて使われたのは室町時代だそうで、キシュウミカンのことをさしていたと考えられている。江戸時代までは「種無し」が不吉であるとして、温州みかんではなく種のあるキシュウミカンが好まれ、温州みかんが普及したのは明治以降のことのようだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)