賛否ある『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編が面白い3つの理由 超一流店のSPメニュー
『鬼滅の刃』(フジテレビ系)の新編が4月からスタートした。本記事は主に3つの観点から、作品の見所を考察する。
■魅力的なキャラ・鋼鐵塚さん
もう1人注目すべきキャラクターがいる。それは刀鍛冶の「鋼鐵塚さん」こと鋼鐵塚蛍(はがねづか・ほたる)だ。
「鋼鐵塚さん」は、初期から主人公・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)の日輪刀を制作してくれた刀鍛冶。すぐに刀を台無しにしてしまう炭治郎に対し、 鋼鐵塚は炭治郎を追いかけ回す。これもまた『鬼滅の刃』の読者待望のお約束だ。
37歳という絶妙な年齢設定に、読者もときに鋼鐵塚を「37歳」と呼び、親しんでいる。今回は直接、炭治郎が刀鍛冶の里に訪れるわけで、鋼鐵塚もしっかりと活躍すると言えるだろう。
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■バトルと敵キャラ
最後に、「刀鍛冶の里編」でもバトルと敵キャラは魅力的。次々と主人公らが上弦の鬼と戦っていくのがパターン化してきた分、上限の鬼の戦い方にも新しい見せ方が求められるだろう。
今回のバトルは派手だったり、特殊さがあったりが、上弦の鬼はもちろん、味方側では特には甘露寺の戦い方にも現れている。アニメ『鬼滅の刃』のウリである映画レベルのアニメーション映像を、今回も高く期待することができるだろう。
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■『鬼滅の刃』のSPメニュー
以上の通り、「刀鍛冶の里」編は、一段と派手で多彩なバトルを、美麗な映像で展開する『鬼滅の刃』の1つの完成形とも言える編となる。
また安定の展開が確立し、作品がノッてきている段階で、じつは王道とも言えない同作品に、さらに大きくアレンジを効かせた「大人気店のアレンジ支店」のような編。
確かに、じつはいつもとは違った味付けになっているので、いつもの味を求めている人には不満もあるのかもしれない。
しかし、超一流店のスペシャルメニューと考えれば美味しくないわけもなく、普段より好きな人が多くいてもおかしくはないとすら言えるのだ。
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(文/メディア評論家・宮室 信洋)