「ノーマスク」解禁から1ヶ月半、新宿で目にした光景 昨年からの変化に驚き…
コロナが5類に移行し、日常を取り戻しつつある。そんな中、新宿の街を歩く人には変化が…。
緊急事態宣言による飲食店の営業時間短縮、行動制限──。2020年のコロナ感染拡大により、我々の生活は大きく変わった。だが、ここ数年でそうした制限も緩和され、少しずつ以前の日常を取り戻している。
コロナ禍でお馴染みになった、街中でのマスクにも「変化」が見受けられて…。
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■「個人の判断」になって約2ヶ月
3月13日から、政府はマスク着用に関して、個人の判断に委ねる指針を適用している。「ノーマスク解禁」から1ヶ月半経ち、少しずつマスクを外す人が増えている印象だ。
Sirabee編集部では、過去にも新宿や渋谷など繁華街を中心にマスク着用に関する取材をしてきた。以前は「付ける派」が圧倒的に多かったが、現在はどうなっているのだろうか。4月下旬、新宿に足を運んだ。
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■エリアによって違いが…
お昼ごろ、新宿駅西口の飲食店が立ち並ぶエリアに行くと、マスクを付けない人は3割程度。だが、昨年10月に同じ場所に行った時と比べると、増えた印象だ。
外国人観光客や10~20代の若者、40~50代のサラリーマンなど、世代問わずマスクを付けない人が見受けられた。30代の男性に話を聞くと、4月半ばから「ノーマスク」で歩くことが増えたという。
「3月は花粉症予防のために付けていましたが、4月になって花粉も落ち着いたので外しました。ただ、電車に乗る時は付けるので今もマスクは持ち歩いています」(30代男性)。
一方、西口から東京都庁方面に向かう途中のオフィス街では少々状況が異なった。こちらでは、「ノーマスク」の人はほとんどいない。
マスクを付ける20代の女性は、「会社がこの近くにあるのですが、社内ではみんな付けています。私もなんとなく付けたま歩くことが多いですね」と話す。
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■歌舞伎町では「ノーマスク」が多め
同じ日の夜、多くの人が行き交う新宿・歌舞伎町を訪れた。こちらでは、「ノーマスク」は4割ほどと多め。
歌舞伎町という場所柄、若者が多かったが、中高年層でもマスクなしで歩く人が目立つ。
40代の男性は、4月に入ってからマスクを外すことが増えたと話す。「屋外では付けないことが多いですね。昨年までは周りもマスクをしていたので外しにくかったのですが、最近は状況も変わってきて外せるようになりました」(40代男性)。
先述した20代女性もそうだが、「周りの人が付けているか」がマスク着用の基準の一つなのかもしれない。
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■今回の取材で感じたこと
「ノーマスク」解禁から1ヶ月半経ち、マスクを外す人は着実に増えていることが分かった。場所によって多少の差はあるものの、「個人の判断に委ねる」政府の指針が広がっている印象だ。
5月8日からコロナの感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行した。今後、マスクを外す人はさらに増えることが予想される。実際、昨日5月9日、記者が仕事で東京・原宿を訪れた時も、マスクを付けない人が多数見受けられた。
とはいえ、まだ感染に不安を感じ、マスクを外せない人も少なくないはず。屋内外問わず、誰もが安心して歩ける日が来ることを願うばかりだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)