千代田区の樋口高顕区長、アキバの観光と産業に言及 「今後5カ年でしっかり詰めていく」
秋葉原で地元協会、企業の親睦会が開催。千代田区の樋口高顕区長が登場し、アキバの未来について語った。
オタクの聖地・秋葉原が位置する東京・千代田区の樋口高顕(たかあき)区長が25日、神田明神で行われた「春の四団体合同交流会」に出席。秋葉原の今後について言及した。
【あわせて読みたい】「秋葉原で制服女子が売春」と報じたweb記事が炎上 読者が指摘した“3つの矛盾点”
画像をもっと見る
■「秋葉原は観光や産業も重要な柱」
冒頭に挨拶を行った樋口区長は秋葉原について触れ、「区市町村の役所が優先するのは住民福祉。一方でこの街、秋葉原は観光や産業も重要な柱だと思っている。そのため昨年は5年ぶりに商工計画、産業振興基本計画を策定し直した」と説明。
「これまでは観光と産業がバラバラだったが、観光も一つの産業ということで、今後5カ年でしっかりと詰めていきたいと思っている」と続け、創業支援、商店街や同業種団体の主催イベント開催支援、観光イベント開催などに注力していく構えだ。
関連記事:「アキバヤバイ」が破産 カリスマ仕掛け人の失踪と“横領トラブル”の噂も…
■観光客増加と地元住民の生活
11日から17日までの7日間は、神田明神と氏子(うじこ)108町会で4年ぶりに“江戸三大祭り”の一つ・神田祭が開催。数十万人の観光客が秋葉原エリアを訪れた。
この一大イベントにも触れた樋口区長は、「先日の神田祭は、素晴らしかった。地域が湧いた。いよいよコロナも終わろうとしているいま、明るい新時代を皆さんと築いていきたい。これからインバウンドも含め、ますます街に賑わいが戻ってくる」と言及。
その上で「外神田エリアは区立の小学校がある。幼稚園も2つある。お子さんの通学路、保護者の方々の行き帰りもあり、非常に心を痛めている。善意のある事業者さんや地元団体、そして地元出身議員さんにお力添えいただきながら、安心、安全なまちづくりを目指していく。神輿は担がれるより一緒に担ぐほうが楽しい。サブカルを愛するみなさんと一緒になって神輿を担いでまいりたい」とさらなる改革を誓った。
関連記事:千代田区長が『スマホ弁償代』せびる悪質な詐欺に警鐘 「110番通報して」
■メイドカフェ代表らも出席
「春の四団体合同交流会」は、秋葉原を盛り上げるべく創設されたNPO法人秋葉原観光推進協会、一般社団法人秋葉原DXエンターテインメント協会、秋葉原コンセプトショップ協会(いずれも理事長は泉登美雄氏)、株式会社AKIBA観光協議会(社長・加賀秀祐氏、会長・泉登美雄氏)の4団体による会で、今回が2回目。
この日は各協会に所属する企業の代表や地元政治家、インフルエンサーが集まり、親睦を深めていた。
関連記事:「アキバヤバイ」が破産 カリスマ仕掛け人の失踪と“横領トラブル”の噂も…
■執筆者プロフィール
キモカメコ佐藤:1982年東京生まれ。『sirabee』編集部取材担当デスク。
中学1年で物理部に入部して以降秋葉原に通い、大学卒業後は出版社経て2012年より秋葉原の情報マガジン『ラジ館』(後に『1UP』へ名称変更)編集記者。秋葉原の100店舗以上を取材し、その後『ねとらぼ』経て現職。コスプレ、メイドといったオタクジャンル、アキバカルチャーを精力的に取材中。親族のルーツが秋葉原近辺にあり、大叔母は練塀小学校出身。
・合わせて読みたい→「アキバヤバイ」が破産 カリスマ仕掛け人の失踪と“横領トラブル”の噂も…
(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)