7割以上が正しく読めた『鶉』 独特な模様の小さな卵を生むアノ鳥とは
最小の家禽と言われるアノ鳥…。ずんぐりした体つきがその漢字の由来とも言われている。
キジ科では最も小さく、日本では古くから食用の家禽として飼われていたという。
■「鶉」は何と読む?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「鶉」の読み方に関する調査を実施したところ、全体で70.8%の人が「うずら」、29.2%の人が「う」と読むと回答した。
「うずら」と読む人は男性が67.5%で女性が74.1%。「う」と読む人は、男性が32.5%、女性は25.9%という結果に。
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■正しくは「うずら」
「鶉」の正しい読み方は、「うずら」。キジ目キジ科ウズラ属に分類される鳥類で、キジ科では最小。全長20センチメートルほどで、家禽としても最小といわれている。日本では平安時代にその調理法を記した書物があり、古くから食されていたようだ。
明治時代中期以降には、採卵用の飼育も本格化していった。うずらの卵には独特な模様があるが、外敵から身を守るカモフラージュの効果があると言われており、1羽のメスが産む卵はどれも同じ様な模様をしているという。
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■ずんぐりした鳥という意味も
その名の由来には、「ウ」が「草むら」を表しており「ツラ」は「連なる」の「ツラ」だとする説や、「蹲る(うずくまる)」「埋る(うずる)」のウズに接尾語「ら」を付け加えたものとする説など、いくつかの説があるようだ。
また、漢字の「鶉」の「享」には「ずんぐりしている」という意味があるそうで、「ずんぐりした鳥」であることを表していると言われている。
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■「う」の漢字は「鵜」
「う」は「鵜」と書く。カツオドリ目に分類されるウ科の鳥類の総称で、日本ではウミウ、カワウ、ヒメウ、チシマウガラスの4種が繁殖している。
鵜は、口にした魚を飲まずに丸呑みするため、「鵜飼い」ではこの習性を利用して漁を行なっている。その歴史は古く、『日本書紀』にまで遡る。鵜は、のどの中で魚に強い圧力をかけて一瞬で失神させるため、暴れ疲れて旨みが落ちることもなく、魚の骨が柔らかくなるという利点もあるという。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)