阪神タイガース、9連勝で球団記録をマーク マウンドに立った村上頌樹の特別な思い
阪神タイガースが、埼玉西武ライオンズとの交流戦初戦に勝利を収めた。今季5勝目を挙げた村上頌樹は、マウンドに特別な思いを持って立っていて…。
■先発陣に欠かせない存在に
それにしても、昨年未勝利だった村上の活躍はめざましい。その名前を全国にとどろかせたのは、7回をパーフェクトに抑えた4月12日の巨人戦だった。
その後もホップ成分の高い140キロ台後半の直球を軸に好投を続け、今や阪神先発陣に欠かせない存在になった。
奈良・智弁学園高3年春の選抜大会では全5試合を1人で投げ抜き、決勝でサヨナラ打を放ってチームを優勝に導いた。東洋大へ進み、ドラフト5位で入団。身長1メートル75、体重80キロは投手としては決して恵まれた体格とは言いがたい。
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■ファン投票昼間発表トップに
それでも球速以上にスピードを感じさせる直球や切れ味鋭い変化球が生きるのは、「それが自分の生命線」と自負する抜群の制球力があればこそだ。
5月30日に発表された「マイナビオールスターゲーム2023」のファン投票中間発表では、ノミネート外ながら9万3,822票を集めて先発投手でセ・リーグトップに立った。ファンの期待は、日を追うごとに高まっている。
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■執筆者プロフィール
前嶋光太郎:1970年島根県出身。幼い頃からスポーツや芸能の世界に興味を持ち、高校ではミスタータイガース・掛布雅之氏にあこがれて甲子園を目指した。
大学卒業後は新聞社に就職。警察や行政などを担当した後、スポーツ記者として野球やゴルフ、テニスなどを中心に取材。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の取材が転機となり、プロ野球の魅力を伝えたいと2010年にフリーへ転身した。現在は大阪を拠点に、しばらく中断していた執筆活動を2022年末から再開している。
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(取材・文/Sirabee 編集部・前嶋光太郎)