十五夜に月見団子と飾ってあるアレは何? 不思議に思ったことがある人は4割以上
2023年の十五夜は9月29日。お供物を準備して満月を見上げてみてはいかがだろうか。
「十五夜」は“中秋の名月”とも呼ばれ、旧暦の8月15日にお月見をするという古くから伝わる習わしだ。2023年は9月29日が十五夜にあたる。
■月見のときになぜススキを供えるのか
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女1,000名を対象に実施した調査では、全体で47.9%の人が「月見のときになぜススキを供えるのかと不思議に思ったことがある」と回答した。
なお男女別に見ると、男性は43.7%、女性は52.0%という結果になっている。
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■近所の土手にススキを摘みに行かされ…
編集部が話しを聞いた60代の女性は、「子供の頃は、お月見のたびに近所の土手にススキを摘みに行かされるのが面倒で、どうしてこれが必要なのだろうと、いつも疑問に思っていました」と述べた。
しかし、そんな面倒ごとのあとに食べられる月見団子が大好きだったそうで、ススキを摘み、お団子を丸め、茹でて盛り付けるという一連の流れを当たり前のように楽しんでいたという。
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■十五夜にススキを飾ったことがない
実際にススキを飾ったことはないという30代の男性は、「十五夜に月見団子を食べたことはありますが、ススキは絵本などで見て、変なものを飾っているなぁと思っていました」と述べた。
ただ、子供の頃から目にしているのでそれが当たり前だと感じるようになり、「変なの」と思いつつ、疑問を口にしたり調べたりすることなく大人になってしまったという。
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■「神の依り代」や「魔除け」と考えられた
フラワーギフトなどを販売する日比谷花壇のHPによると、満月を豊穣の象徴とし、十五夜には秋の収穫の感謝を込めて芋や豆などの収穫物を月に供えたが、まだ実る前の稲穂の代わりに、姿が稲穂に似たススキを飾るようになったと説明している。
また、茎の内部が空洞のススキは、古くからそこに神様が宿る依り代とされており、その鋭い切り口は魔除けになるとも考えられていたため、悪霊や災いなどから収穫物を守り、翌年の豊作を願うという意味も込められているという。
昔ながらのやり方で十五夜を楽しむ風習は次第に薄れてきているかもしれないが、今年の十五夜には、ススキを飾って月を見上げてみるのも趣があって良いのではないだろうか。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)