「ジャニーズを知りつくした」白波瀬前副社長のいま 性加害問題の話題を振られると…
ジャニーズ事務所から去る白波瀬前副社長。今後、会見に出る予定はあるのか、事務所に聞くと…。
11日、ジャニーズ事務所の副社長を引責辞任した白波瀬傑(しらはせすぐる)氏が10月15日をもって同事務所との契約を終了することが報じられた。長年、ジャニーズ事務所の広報業務を担い、ジャニーズを知り尽くした白波瀬氏。
だが、性加害問題には口をつぐんだまま「引退」となりそうで…。
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■1970年代から広報担当
白波瀬氏は1970年代からジャニーズ事務所の広報担当を務め、2019年に副社長に就任。だが、9月7日の記者会見で一連の性加害問題を受け、9月5日をもって引責辞任したことが発表された。
その後、嘱託社員として働いていることが報じられたが、10月15日をもって契約終了する。ネット上では、長年ジャニーズ事務所で働いていた白波瀬氏の会見出席を求める声もあがっていた。
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■「表も裏も知り尽くした人物」
表舞台に立つ人物ではないため、白波瀬氏のことを知らない人もいるだろう。ある出版関係者は、白波瀬氏についてこう評する。
「年齢は60~70代で、広報としてテレビ局やスポーツ新聞、週刊誌など複数のマスコミとやりとりしていました、語尾に『~なのよ』と独特の口調で話し、マスコミ界隈では『しーさん』の愛称で親しまれていました。1999年に『週刊文春』が性加害問題の記事を掲載し、裁判に発展した際も広報担当として関わっており、いわば、ジャニーズの表も裏も知り尽くした人物ですよ」(出版関係者)。
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■性加害問題の話題になると…
副社長辞任後も、マスコミと関わることもあったようだ。「『ジャニーズの広報=白波瀬さん』というイメージが定着していたので、ジャニーズ事務所に事実確認をしたい時、白波瀬さんに連絡するメディアもあったそうです。おそらく、10月15日までは引き継ぎも含めて、広報業務に関わるのではないでしょうか」(前出・出版関係者)。
ジャニーズを知り尽くした白波瀬氏であれば、性加害問題を知っていた可能性もあるだろう。マスコミ関係者からその件について聞かれることもあったようだが…。
「性加害問題の話題を振られると、『全然知らなかったのよ~』と漏らしていたそうです。彼の口ぶりから察するに、このまま公の場には出ず、一連の問題に口をつぐんだまま辞めることになりそうです」(前出・出版関係者)。
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■ジャニーズ事務所に問い合わせた
白波瀬氏の「引退」が報じられる6日前の10月5日、Sirabee編集部は「副社長辞任後も、白波瀬氏が広報業務に関わるか」「今後、白波瀬氏が会見など公の場に参加する可能性はあるか」に関して、ジャニーズ事務所にメールで問い合わせた。
ジャニーズ事務所からは、「白波瀬を含め、故ジャニー喜多川やJr.と近い距離で接していた元役員・元社員らには被害者救済のご協力をぜひお願いできたらと思っております」という回答が。
会見に出るかは定かでないが、改めてジャニーズ事務所には被害者の救済に尽力することを願うばかりだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)