急すぎる季節変化で秋服の出番激減 「年々売れ行きが…」アパレル店から“悲鳴”
夏から冬になるような「ジェットコースター型の変化」が話題に。アパレル業界では、秋服の売れ行きに頭を悩ませているようだ。
「二十四節気」という言葉で区切られるほど、日本は季節の豊かな変化が特徴的だった。だが、近年は猛暑が続き、年々秋を感じる機会が減っている。
アパレル業界では、「秋服が売れない」と悲鳴があがっていて…。
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■夏から一気に冬に変わる
この1週間で、夏から一気に冬に変わった印象だ。東京都心では、7日の最高気温が100年ぶりに27.5℃の夏日を記録した。11月にも関わらず、昼間は半袖でもちょうどいいほどだった。
だが10日に最高気温が20℃を下回って以降、肌寒い日が続いている。13日には、最低気温7.9℃を記録。朝、外に出て寒さに震えた人も多いかもしれない。
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■「ジェットコースター型の季節展開」
急激に寒くなったことはネット上でも話題に。「半月前までTシャツで過ごしてたのにこの数日でダウンジャケット着るジェットコースター型の季節展開」「気温は例年並みなのに寒くて仕方なかった」「先週冷房つけてたのに今週は暖房つけてる」など、突然の変化に驚く人からの声が続出。
また、「せっかく買った秋服一瞬で出番なくなった」「毎年思うんだけど、春服や秋服の出番っていつよ」「秋服買って1度しか着ないまま秋終わった」といった具合に、秋服を着る機会が減ったことを嘆く人の声も見受けられる。
近年の異常気象で秋服はどうなっているのか、アパレル店関係者に取材した。
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■アパレル関係者から「悲鳴」
アパレル店関係者によれば、ここ数年、秋服の売れ行きは芳しくないという。関係者は、「店舗によって多少違いはあると思いますが、秋服は大体8月初めに展開し、9月中旬から10月初めくらいに販売します。ただ、最近は10月を過ぎても半袖一枚で過ごす方も多いので、年々売れなくなっていますね…」と嘆く。
たしかに、記者も以前に比べると、9~10月に秋服を買った記憶がない。売る側も、急激な季節変化に“悲鳴”をあげていて…。「いつ寒くなるか読めないので、ダウンジャケット等の商品はいつでも出せるよう準備しています。今年のように、11月も30℃近くになるような状況が続けば、秋の商品展開の方法を見直さなければならないかもしれません」(前出・アパレル店関係者)。
四季折々の風情を感じられる日はもう来ないのだろうか──。
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■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『コタツがない家』(日本テレビ系)、『いちばんすきな花』(フジテレビ系)、『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』(日本テレビ系)。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)