『木菟』をなんと読む? 「うさぎのような耳を持つ木に住むもの」を表しているとか
母親を食べて成長すると考えられていたため「不幸鳥」と呼ばれるとは、なんとも恐ろしい話だが…。
その耳のような羽毛で区別されているが、じつはあの鳥と生物学的な違いはないという…。
■「木菟」は何と読む?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「木菟」の読み方に関する調査を実施したところ、全体で72.0%の人が「みみずく」、28.0%の人が「ふくろう」と読むと回した。
「みみずく」と読む人は男性が69.5%で女性が74.3%。「かき」と読む人は、男性が30.5%、女性は25.7%という結果に。
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■正しくは「みみずく」
「木菟」の正しい読み方は、「みみずく」。フクロウ目フクロウ科の鳥のうち、羽角と呼ばれる耳のような形の羽毛をもつ種の総称。「鳴く」の意味を持つ“ツク”は本来フクロウ・ミミズク類の総称で、耳のある“ツク”が「みみずく」となったなど、その名の由来にはいくつかの説があるようだ。
漢字表記「木菟(木兎)」に「菟(兎)=うさぎ」が使われているのは、羽角をうさぎの耳になぞらえ、「うさぎのような耳を持つ木に棲むもの」という意味を表しているからだという。「耳木菟」と表記することもあるようだ。
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■「ふくろう」の漢字は「梟」
「ふくろう」は漢字で「梟」と書く。その名の由来には、毛が膨れた鳥であることから来たという説や、鳴き声に由来するという説、「昼隠居(ひるかくろふ)」から転じたという説など、諸説あるようだ。
日本や中国では、フクロウは母親を食べて成長すると考えられていたため、「不幸鳥」と呼ばれることもあるようだ。ほかにも、「猫鳥」「ごろすけ」「ほろすけ」「ほーほーどり」「ぼんどり」などの異名を持っている。
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■見分けるポイントは耳のような「羽角」
フクロウもミミズクも、生物学的には同じ種類だという。形態も生態も、羽角以外に違いはない。羽角の形状も様々で、ワシミミズクのように長く伸びたものからコミミヅクのようにほとんどわからないものもある。
なお、アオバズクは名前的にはミミズクだが羽角を持っておらず、シマフクロウやウサギフクロウはフクロウという名だが羽角を持っているなど、例外もあるようだ。
動物園などでフクロウやミミズクを見る機会があったら、名前と羽角の形状を見比べてみると面白い発見があるかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)