茨城県民に愛されるローカルファミレス「すぎのや本陣」、名物“みそ煮込みうどん”が色々予想外だった

旅行先や出張先などで見かけるご当地チェーン店。今回は茨城県で見つけた北関東限定ファミレス「すぎのや本陣」をレポートする。

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■「すぎのや本陣」と「ばんどう太郎」

静岡のハンバーグ店「炭焼きレストランさわやか」、沖縄のハンバーガー店「A&W」、埼玉を中心とした「山田うどん食堂」と、その土地で親しまれ続ける“郷土料理”的飲食チェーン店が各地に存在している。

先日、記者が車で茨城県内を走っていた際、大通りで何回か見かけたのが「ばんどう太郎」と「すぎのや本陣」という2つの和食ファミリーレストラン。茨城発の「ばんどう太郎」は、グループ店舗含め北関東エリアに約80店舗を展開、一方の「すぎのや本陣」も同県坂東市発祥で、茨城、栃木、埼玉、千葉に約30の店を構えている。

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■名物は「みそ煮込みうどん」

どっちに行くか大変迷ったが、今回は「すぎのや本陣」を選択した。店内に入ると一般的なファミレス同様ソファ席中心の内装で、家族連れや女性グループの客が多く、活気がある。

メニューを熟読する。そば、うどん系品書きを中心に、寿司、とんかつ、天丼、うな重や天ぷらなどを揃えており、ドリンクバーも用意されている。名物はみそ煮込みうどん（1,200円）。地元に住む友人からもこの料理を推薦されていたので、早速注文した。

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■すごい湯気と熱気だぜ…！

しばらくして運ばれてきたのは、グツグツ音を立てた鉄鍋のみそ煮込みうどん。みそ煮込みうどんは、名古屋の名物だとばかり思っていたが、ここ茨城、特に坂東市のソウルフードでもあるらしい。

鉄鍋の下では固形燃料がめらめらと燃えており、鍋は全く温度が下がらない。

スープは独自製法でブレンドした同店自慢のみそを使い、うどんは煮込んでもヘタらない太麺。ねぎ、しいたけ、白菜、ごぼう、鶏肉、つくね、麩、かまぼこなどの具材からしみ出た旨味がスープと混じり、それをモッチモチのうどんがしっかり吸い込んでいる。

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■濃厚でコク深く、激ウマい

それにしても具材、麺、スープの量が多い。鍋料理の1.5人前ほどはありそうでボリューム満点なのだ。

料理が冷めないうちにと、無心でうどんをズズズとすすりまくり、濃厚でコク深いスープを口に運ぶ。体の芯から温まる。そしてウマい…。

途中でわかったが、料理が冷めるどころか固形燃料のパワーが絶妙に強いため、最後の最後まで温かさが維持され、常に火傷寸前の熱々ぶり。量が多いのでこの仕様は最高である。そして底に沈んだうどんは少し焦げたようで、また違う食感で楽しめたのも良い。

風邪引きそうな時に食べたら一発で治りそう。そう感じたと同時に、またぜひリピートしたいナイスグルメだった。茨城の人がうらやましい…。

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（取材・文／Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤）