『セクシー田中さん』作者逝去で注視、原作漫画のドラマ化に潜む「リスク」 ネットでは厳しい声も…
『セクシー田中さん』原作者の突然の訃報が波紋を呼んでいる。改めて、原作漫画をドラマにする課題が浮き彫りになって…。
■実写ドラマ化に潜むリスク
制作側からすれば、ある程度反響が見込めるため作りやすいのだろう。ただ、漫画のドラマ化にはリスクもある。
「制作サイドが映像として面白いと思ったことでも、原作者から見ると『原作の世界観を壊す』リスクを常にはらんでいます。そうした齟齬が生じないよう、原作者への敬意を持ち、丁寧に説明しなければなりません。特に、『セクシー田中さん』は、主人公をはじめとした登場人物の思いを細かく描く必要があるので、実写化する難易度は高かったと思います」(前出・制作会社関係者)。
限られた撮影期間の中で、原作者の思いを尊重しながら作る必要があるということだ。
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■ネットでは厳しい意見も…
日本テレビは芦原さんの訃報を受け、ドラマ『セクシー田中さん』公式サイトで追悼の言葉を掲載している。さらに、「日本テレビは映像化の提案に際し、原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。本作品の制作にご尽力いただいた芦原さんには感謝しております」とコメント。
ネット上では、「原作者と日テレの間に何があったか調査と公表するべき」「こういうことが二度と起きないようにしてほしい」「原作改変が悪いわけではなくて、原作者にきちんと理解を得られているかが問題」「原作者と制作側で食い違いがあったのでは」など、厳しい意見が見受けられる。
改めて、原作漫画をテレビドラマで表現する難しさが浮き彫りになっている。
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■主な相談窓口
・いのちの電話
ナビダイヤル=0570-783-556(10時~22時)
フリーダイヤル=0120-783-556(16時~21時。毎月10日は8時~11日8時)
・日本いのちの電話連盟(https://www.inochinodenwa.org)
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)