カフェで隣に座った男性、奇妙すぎるPCにギョッとした 「予想外の正体」で二度驚く…

喫茶店で隣の席に座った男性のノートPCにとんでもない異変を発見。「文字の無いキーボード」に注目が集まった。

2024/03/09 04:45



■まさかの「誤解が誤解を呼ぶ」事態に…

ポスト本文にもあるように、喫茶店(カフェ)でPCを操作していたところ、ふと隣の席の男性から「このキーボードに文字の印刷が無いのは、特注品だからですか?」と質問を受けたPocketGriffonさん。

あまりにも突然話しかけられたので唖然としてしまったが、すぐ気を取り直して「これはキーボードにステッカーを貼っているのですよ」と説明する。そう、じつはPocketGriffonさんは「ブラックアウトステッカー」なる製品を使用し、キーボードをあえて「真っ黒」の状態にしていたのだ。

ブラックアウトステッカー

自身が同製品を使用していることを認知しているフォロワーが多かったため、特に製品についての説明を入れずに投稿したところ…「キーボードを酷使したからキートップが摩耗してしまった」と誤解されるケースが続出し、今回の(思わぬ)バズりに繋がる結果に。

同ステッカーを使用する理由について、PocketGriffonさんは「私自身の打鍵の圧が強いせいか、薄いキーボードを使うとすぐに文字が剥げてしまうのです。過去に使っていたMacBookはステッカーを貼らずに使っていたのですが、あっという間にキーが剥がれてしまい…とても残念な状態で使い続ける事になりました」と、過去のエピソードを振り返る。

こちらを踏まえ、キートップの「保護」の意味も含め、ステッカーを使用するようになったというのだ。

同製品を数年に渡って愛用しているPocketGriffonさんは「とても使い勝手が良いです。打鍵が強いことを自覚している私が使っても、滅多に剥がれません!」と、太鼓判を押している。


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■そんな「誕生秘話」があったのか…

さて、話題のブラックアウトステッカーは、やはりPocketGriffonさんの言うように「キートップの保護」を目的として製造されたのだろうか。

同製品開発の経緯について、ファーイーストガジェットに話を聞いたところ「じつは、別商品の開発過程で生まれました」と、意外な回答が。

担当者は「当時、Mac用アプリのショートカットをプリントしたステッカーを作っており、その形状がキーに合うように検討する際、黒いシールを切って形を確認していました。そのシールをMacに貼った瞬間に『Macが憧れの無刻印キーボードになる!』と気が付きまして。これはプロダクトとして『アリ』なのではないかと、一気にメンバー間でアイデアが盛り上がったのが開発のきっかけです」と、説明している。

誕生のきっかけ以上にユニークなのが、同製品の有する2つのデザインだろう。

今回、PocketGriffonさんの投稿で話題となったのは「Proモデル」というミニマル感が高い、全てが真四角なステッカー。

ブラックアウトステッカー

そして、文字が完全に消えてしまうのが心配…というユーザー向けに、ステッカーの形状が「文字のシルエット」となっている「通常モデル」(タイプフェースモデル)が存在するのだ。

ブラックアウトステッカー

当初は前者のみ販売していたが、次第に「タッチタイピング(ブラインドタッチ)ができるユーザーだけが無刻印のキーボードに憧れているわけでない」と気づく。かくして、ある程度文字が視認できるタイプフェースモデルの開発に至ったというわけだ。

担当者は「今ではタッチタイピングを修行するためのグッズとして購入される方もおり、塾でお子様にご利用頂いているケースもSNSで見られます」と、その実用性について語っている。

そんなファーイーストガジェットは「誰もが必要とするわけでないかもしれないけれど、どこかの誰かのニーズに強烈に突き刺さる」というアイデアをオリジナルプロダクトとして、デザイン・製造・販売するプロダクトデザインユニット。

特にPCやスマホなどデジタルガジェット周辺を領域としており、今回の取材に際して「ブラックアウトステッカーのような、まだ多くの方が気づいていないけれど魅力的で、あるシーンを創造したり盛り上げるプロダクトが今後も送り出せたらと思います」とのコメントを寄せてくれた。

クールなデザインでブラインドタッチの練習サポートもしてくれるブラックアウトステッカー。興味がある人は、ぜひ入手してみてほしい。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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