ドンキで発見した危険すぎる弁当、オカズと脂質に目を疑うが… 妻ブチ切れの「開発経緯」で二度驚く
ドン・キホーテの『フライドチキンの皮だけ弁当』が「攻めすぎ」と話題に。開発担当者は「チキンの皮を強奪したら妻に怒られた」と開発経緯を語る。
■担当者「妻の皮強奪したら怒られた」
フライドチキンの皮だけ弁当とか
ドンキ攻め過ぎだろ🤣🤣🤣💦 pic.twitter.com/nTS6wT9qDI— スグル (@kingsuguru96) May 8, 2024
ポスト投稿主・スグルさんは、今回の弁当を栃木県の「MEGAドン・キホーテ 宇都宮店」にて発見したそう。
当時の様子について、スグルさんは「8日の19時半ごろ、夕飯のお弁当を買いに行ったら偶然目にしました。フライドチキンの皮だけのお弁当など、今まで目にしたこともなかったので、思わず写真を撮っていました」と振り返る。
当然、非常に興味をそそられたが、「7月に会社の健康診断があるためダイエットをしており、食べたい気持ちを抑え、涙ながらにその場を去りました(笑)」と、強い意志を感じさせるコメントも得られた。
やはり、同商品を開発したのはフライドチキンの皮に並々ならぬ愛情を持った人物のようで、担当者は取材開幕から「唐揚げやフライドチキンの肉ではなく、フライドチキンの“皮”(美味しい衣と鶏皮)が食べたい」と断言。
話が通じる人物なのだろうか…といささか不安に感じつつ、開発経緯を尋ねると、担当者はややトーンダウンして「とあるファストフード店のフライドチキンの皮が好きすぎて、妻の分のチキンの皮を強奪し“丸裸なチキン”にしたら怒られました…」と項垂れる。
続いて立ち上がり、「そんな『チキンの皮だけ食べたい! 皮だけいっぱい食べたい! 肉より皮!』という、同じ思いを持つ“同士”に向けて開発しました」と、真っ直ぐな目で語ってくれたのだ。
正気と狂気の狭間を行き来しつつも、その愛情は確かなようだ。
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■「主役交代」でバランス崩れると思いきや…
伊達や酔狂などではなく、フライドチキンの皮を真に愛している商品担当者。
「本来は、フライドチキンがあっての“皮”です。今回、皮を主役にするにあたりイメージとして、某ファストフード店で販売しているフライドチキンの皮のようなサイズ感・原料の確保・味付けの均一化に苦労しました」「本来はフライドチキンを含めた、全てのバランスが整うことによって実現する味ですが、皮だけでイメージを再現することには徹底的に拘りました」と振り返っている。
フライドチキンの皮を愛するが故に、決して「フライドチキンから分離しただけの皮」という、中途半端な存在にしたくなかったのだろう。
同商品パッケージにも表記されているように、ドンキではこうした「ド偏愛めし」を多数展開している。その詳細について、担当者は「商品のポイントは、とにかく“偏愛”です」と断言。
「『フライドチキンの皮だけ弁当』を見て頂ければ一目瞭然ですが、漬物やポテトサラダなどの副菜や彩りとなるグリーンリーフやレタス、ミニトマトなどはあえて無くし、全てを米と皮に集中特化しました」と、全集中の呼吸で商品を開発している旨を語ってくれたのだ。もはや事実上の「皮柱」である。
フライドチキンの皮は立派にオカズになる、と証明してくれたドンキ。今後も、スポットライトの当たりにくい「名脇役」に着目した、ユニークな弁当が誕生することだろう。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)