貨幣の表裏が分かる人、とんでもない勘違いしてるかも… 半数近くが「逆に覚えてた」と判明
貨幣の年号(製造年)が記されている面は、表・裏のどちらかご存知だろうか。調査の結果、約半数の人々が「反対に覚えている」と判明した。
「灯台下暗し」という言葉もあるように、人は身近な物事には案外注意を払っていないもの。それは、子供から大人まで当たり前のように使っている小銭(貨幣)も例外ではない。
今回は、日本人の約半数が誤解していた「貨幣の法則」について紹介しよう。
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■貨幣の表裏、どっちか分かる?
事の発端は4月上旬、X上で話題となっていた「奇妙な五十円玉」に関する記事の執筆・取材を進行していた折である。「貨幣の表裏はどのように区別するのか」ということをド忘れしてしまったのだ。
執筆・取材において重要な知識となるため、慌てて造幣局の公式サイトをチェック。その際に「判別法を知らない人は案外多いのでは…」と、閃いた。
そこで今回は、全国の10〜60代の男女752名を対象として、貨幣の「表裏」に関するアンケート調査を実施することに。その結果は…。
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■造幣局「法律で決められてないが…」
いずれの貨幣にも記されている「製造年」(年号)を基準とした質問に対して、52.7%が「(製造年のあるほうが)裏」と回答し、47.3%が「表」と回答する結果となった。裏派がやや多いものの、ほぼ「真っ二つ」に分かれた形である。
続いては貨幣のルールについて、貨幣の鋳造を行う造幣局に、詳しい話を聞いてみることに。
すると、造幣局の担当者は「法律では貨幣の表面・裏面は決められていません」と前置き。その上で「しかし、造幣局では年号(製造年)が表示されているほうを裏面、その反対側を表面と呼んでいます」と、説明してくれたのだ。
貨幣の表裏の歴史は複雑で、担当者は「天皇の肖像に代わる『龍紋』のあるほうが表とされたり、反対に裏とされた時期もありました」「現在の法律では貨幣の表裏が明らかにされていませんが、貨幣を造る造幣局では製造の際に不便なので、1897年(明治30年)から、年号があるほうを裏、その反対を表と呼ぶようになりました」と、その経緯を語ってくれた。
これにて一件落着…と言いたいところだが、前出のルールを前提に全ての貨幣を眺めてみると、ある違和感に気が付く。何やら1種類だけ、浮いているように感じられるデザインが存在したのだ。