アプリで出会った 「絶対に1万円しか出さないぞ男」 永遠に解決できないアプ活での“割り勘紛争”
マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・こいでまほが、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。
ものまね芸人・こいでまほがリアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 婚活ダイアリー』。
私は以前のスタイルに戻っていました。「いいね」もらえたら全員に会うというスタイル。この方法で元カレ・えびおくんに出会えたんだもの♡ 私の目標は「えびお越えを見つけること」。そのためには、やりたくなくてもマッチングアプリをやるしかない…と無理してでもマッチングアプリを開いては、会っていました。
すると…割り勘男が連続登場したのです。
★これまでのエピソードはコチラ!
■飯活女子恐怖症
えびおくんに出会えた場所でもあるマッチングアプリDをよく使っていました。このアプリは提案型で自分でお店を選び、相手がリクエストを送ってくれます。このアプリでは、こちらが夜と指定してもキャンセルされ、昼のランチを指定してくる人が増えていました。私は昼でも良いのですが、なんとなく変な感じがしていました。
だいたいは中目黒のおしゃれなランチコースを食べるパターンでした。失礼なのは承知なのですが、正直この時はただ単にいいねをもらえたら会う、というだけなので、特にトキメキなどはなく会話も弾みません。ただ食べ物を胃に入れている、というだけのデート。楽しくない…。
そして「マッチングアプリで会って高いご飯をご馳走したのに、そのあとLINEブロックされることが多くて」これを言う人が多いこと。同情はしますが、やたら飯活女子にビビっているという話ばかりでちょっとかっこ悪い。「あなたは違いますよね?」という確認をしたいのだろうか。
「まほさんは、高いお店を指定していないところが好感もてます」そう言われました。そこ条件で女性を選んでしまうほど、飯活女子にトラウマがあるのでしょう。
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■「奢る」とは書いていないので
会計の時間になりました。そうなってくると「これどっちだ?」という気持ちになります。割り勘なのか? それでもご馳走してくれるのか? すると「あの、2000円いいですか?」。やっぱりね、まぁいい。お財布を出そうとしていると彼はこう続けました、そのセリフにドン引きしました。
「それでも多めには出してるので、それに…僕、プロフィールに奢ります、とは書いていないので」。あぁ、そこは我慢してほしかった。今日のデート、会話は盛り上がらなかったし、私のせいでもあります。しかしその発言は堪えてほしかった…。私は、無言で2000円渡しました。
帰り道、LINE教えてくださいと彼。教えたくない。今回は本当にやだ。ですが、断れないのがマッチングアプリ初回デートの特徴のひとつ。会話ゼロで2人で駅まで歩いていると「や、やっぱり…出したほうがいいんですよね? こういうとき。よ、よくわからなくて」。そうか、彼も葛藤しているのか。気持ちはわかります。イヤなことがあるとネガティブな方向しか見れなくなるのは。
このようなことが増えているなか…「俺、絶対10000円しか出さないぞ男」に会いました。
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■イヤな予感
マッチングアプリPでその彼とマッチングしました。彼は年上で、プロフィールには「美味しいお店でお酒飲みながら楽しくお話したいです」と書いてあったので、大人な穏やかな印象を受けました。マッチングしてからもお店を自由に選んでいいと言われたので、私なりにセンスあるかなと思われそうな、熊本料理のお店を選びました。
お店選びは成功し、彼はとても嬉しそうでした。「ここ美味しい。日本酒もかなり種類ある」どうやらお酒が好きなようでかなりのハイペースで飲んでいました。
彼はちょっとロン毛気味で、ピシッと背筋を伸ばし、顔だけこっちに向けて机に手をそっと置いて座っている…誰かに似てるなぁ。気づいたのは、ピアニストの清塚さんでした。ただ、おそらくピアノは弾けなさそうなので「ピアノ弾けない清塚さん」と勝手に名付けました。
「マッチングアプリさぁ、最近怖くて」清塚さんからの発言にイヤな予感がしました。「なんかこういう子多いんだよね、食うだけ食ってさぁー、奢らせて、LINEブロックするやつ」。お前もかい! とツッコミそうでしたが、真面目にマッチングアプリにはそういう女子がウジャウジャいすぎるのかもしれない。
「最近、付き合ってた彼女も急に連絡とれなくなって…この歳で自然消滅とか恥ずかしいよ」。あぁ、なんだかイヤな予感。きっと今日も割り勘だ。彼はグイグイお酒が進んでいるもよう。私はお酒が弱いので一杯くらいしか飲まないのに。しかも、日本酒を何種類もチャレンジしている彼。ぜんぜん会話に集中できない。
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■諭吉1枚
伝票が来て手に取り、真顔で見つめる清塚さん、お財布を取り出しました。そして、バンッと1万札だけ置き「はい」と言われました。ん? はいって? 恐る恐る伝票を見ると、2万円近くいっていました。え…。こんないってるの? これ、清塚さんが日本酒バカバカ飲んだからでしょ?! 私、ほとんど飲んでないのに!!
これよく揉めるやつです。こっちはほとんど飲んでないのに割り勘。まさか、マッチングアプリでこれ喰らうとは。今までのことを考えたら、私は本当に恵まれていましたし、絶対に毎回奢ってほしいわけではありません。ですが、そりゃあないよ…。
清塚さんとLINEは交換しましたが、すぐブロックし、マッチングアプリPを開いて彼とのマッチを非表示までしました。それぐらい怒りが湧いていました。あいつ! 飲みすぎだ! ピアノ弾けない清塚さんのくせに! 弾けるならまだしも弾けないからね! と3日間怒っていました。結果、私が出た今後のマッチングアプリの割り勘紛争で揉めない方法は「もう初回デートはカフェでいい」です。
それに、きっと私にも原因がありました。私はデートする度に元カレの話をしていました。えびおくんと別れた理由、どうすればよかったのかを、なんと相談するときもありました。そりゃあ、割り勘になるわけだ…。そして私は、マッチングアプリの対象年齢をめちゃくちゃ上げました。もう60代もいってやろう。
マッチングしたのは史上最高年齢。65歳。これが、大盛り上がり。なぜか、私、歌ってる…! 続く!
◆こいでまほ
太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。
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(文/Sirabee 編集部・こいで まほ)