肉じゃがに使う“お肉”といえば何…? 人によってかなり意見が分かれると判明
この定番メニューは、関東と関西で味付けにも違いがあった。
日本の定番家庭料理といえば、やっぱり「肉じゃが」。地域や家庭によって、使用する食材に違いがあるようだ。
■肉じゃがに加えるお肉といえば?
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女706名を対象に「肉じゃがに入っているお肉として、イメージするのはどれか」調査したところ、46.6%の人が「豚肉」、52.0%の人が「牛肉」と回答。「その他」と回答えた人が1.4%だった。
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■食文化の違いで喧嘩に…
編集部が話を聞いた50代の女性は、「私は子供の頃から肉じゃがと言えば牛肉だったのですが、主人は豚肉だったそうで、結婚当初喧嘩になったことがありました」と述べた。
「今となってはじゃあ豚肉で作ろうかとなりますが、当時は自分の料理が否定されたような気がして、食文化の違いを感じるたびに自分のやり方を主張して喧嘩になっていました」と振り返った。
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■農耕に使っていた牛を食べるように
地域による食文化の違いは、同じメニューに使われる食材や調味料にもあらわれる。和食の定番メニューともいえる肉じゃがも例外ではない。肉じゃがに使われる肉は、愛知、長野、新潟から東は豚肉派の人が多く、西は牛派の人が多い傾向にあるとの情報も。
諸説あるが、東日本では移動手段として馬が多用されており、西日本は農耕に牛が使われていたという歴史的な背景があるとも言われている。日本に食肉の文化が広がったのは明治以降のことで、もともと牛を飼う文化のあった西日本ではそのまま牛を食するようになった。
しかし、東日本で多用されていた馬は食べられる部位が少なく肉質も固いことから、牛よりも繁殖力の高い豚が食肉用として飼育され、広く食べられるようになっていったという。
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■「濃口」の関東と「薄口」の関西
さらには味付けにも違いがある。関西風の肉じゃがは、牛肉の旨味を引き出すために、和風だしや砂糖が使用されていることが多く、関東風はしょうゆやみりんを使ってしょっぱみのある濃い味付けがされていることが多い。また、使われる醤油も関東は濃口が多く、関西は薄口を多用する傾向もあるようだ。
人も文化も混ざり合いながら発展してきた今となっては一概に言えない部分もあるが、地域による食文化の違いを紐解いていくと、その土地の風土や歴史が感じられて面白いのではないだろうか。
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(文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女706名 (有効回答数)