『御上先生』4話 視聴者が指摘した小さな違和感… 矛盾する点に新たな考察も
官僚なのに不自然? 急浮上し注目されている考察をご紹介します。

9日放送のドラマ『御上先生』(TBS系)4話「-fate-」。生徒の家庭の問題から始まった“教科書検定”についての議論は、文化祭での展示をもって1つの到達点を迎えます。
御上のように生徒の背中を押す大人がいる一方、この展示をよく思わない大人も。放送後、SNSで話題になったのは、敵だと思われていた人物への考察でした(ネタバレを含みます)。
■意見交換の意義
これまで東雲(上坂樹里)は、家庭崩壊した責任の多くは文科省にあると思ってきました。しかし御上(松坂桃李)と話していくうちに、教科書検定について深く知り、あらゆる立場から考えることが大切なのだと気付きます。そこで、文化祭で教科書検定をテーマに教室展示をしたいと提案。ところが受験に集中したいと、参加を拒否する生徒も。
そこで御上は、クラスでディベートを行うことに。以前から反対していた櫻井(永瀬莉子)を賛成派に、参加希望の東雲を反対派に指名。櫻井は、東雲の父親に教わった生徒の多くがハイレベルな学校に進学したことや、勉学の楽しみを知ったとかばう声が聞かれたことから、東雲の父親のような教師が失職したことは教育の大きな損失であり、教科書検定について考える意義があると述べます。東雲はこの意見に対して反論ができず、文化祭に参加することになりました。
これは、あえてそれぞれが自分の考えとは異なる視点で議論を交わすことで、見えていなかった価値観を発見した瞬間なのでした。
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■文科省からの視察
当初、政治的なメッセージが強いという理由で学校側の許可は降りませんでしたが、フェイクの企画で通し当日を迎えます。
しかし文化祭の朝、副大臣の面会はなくなったとの伝言が。文科省に教科書の是非を問うことを目的としていたため、さすがの御上も焦るかと思いきや冷静な様子…。そしてその落ち着きぶりが暗示していたかのように、副大臣は急遽クラスを訪れることになり、無事に展示を見せることに成功したのでした。
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■槙野は協力者?
今まで対立する姿を見せていた槙野(岡田将生)と御上。今回も終始敵対する言動が見られましたが、SNSでは疑問を呈する声が。
「御上先生は副大臣のタイムスケジュールを槙野さんにわざと聞いたし、槙野さんは永田町が人事権を持ってる事を御上先生にわざと言った。官僚が要らぬ発言を不必要にするはずない」「塚田の前であることを明かさず、御上に電話を繋いでいたから、槙野は御上側じゃないかとカマをかけられてたわけで。敵対する言葉で対立していると塚田に思わせて、槙野はハメられたと憤るフリをして、大事な情報を御上先生に伝えてるようにも見える」「冒頭の墓参りのシーン、御上兄の墓参りなんちゃうかな。ここまでの印刷室の御上先生のシーンはミスリードなのか、是枝ちゃんの考察が合ってるのか」。
果たして御上と槙野は仲間なのでしょうか?ますます見逃せない展開になりそうです。
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(文/Sirabee 編集部・福野 エリカ)
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