ポケモンと収集癖を持つ人に関係性アリ?3つのデータで実証
任天堂などが開発したスマートフォン向けアプリ「Pokémon Go」が米国のiPhone App StoreとGoogle Play Storeでそれぞれ1位になった。
「Pokémon Go」とは、スマホの位置情報を活用して、現実世界を舞台に、ポケモンを捕まえて戦わせるゲームアプリである。
ユーザーがまず目指すのは、モンスター図鑑の完成。ゲーム機同士を通信して交換する、それまでのゲームにはなかった「収集」要素がポケモンシリーズ人気要因のひとつとなっている。
「収集」には、かつて、マニアやオタクのイメージがあった。しかし、最近では、子供の頃に買えなかった物などをまとめて買う意味の新語「大人買い」が生まれ、コレクター趣味は一般化し始めている。
■収集癖を持つ人の特徴を調査
しらべぇ編集部では全国の20~60代男女1,358名を対象に、収集癖を持っているかアンケートを実施。結果、ポケモンが収集の楽しさを広めたと考えられる、3つのデータを発見した。
①収集癖を持つ人の割合が大きい20~30代女性
自分に収集癖があると回答したのは、全体のおよそ4人に1人。性別年代別で大きな差が出たのは女性。20代・30代が3割強と大きく、60代以上は1割と小さくなった。
ポケモンシリーズ第1弾『ポケットモンスター 赤・緑』の発売は1996年。子供のころからポケモンに慣れ親しんでいる20代、30代に収集癖を持つ人が多い。
②収集癖と一人っ子
一人っ子で収集癖があるのは35%強。兄弟がいる人と比較して約1.5倍となった。
兄弟のいない子が遊ぶには、携帯ゲームが最適だ。「ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ・金・銀」の国内出荷本数は合計2,000万本以上。ポケモンの影響を受けている一人っ子に、収集癖を持つ人が多いのではないか。
③収集癖と京都人
都道府県別の調査の中では、京都が35.5%と全体平均より10ポイントも高い。任天堂の本社所在地である京都で、収集癖を持つ人が多いのは驚きだ。
発売から20年。コレクションの楽しさを説いてきたポケモンシリーズ。Googleのサイトからインストールされた「Pokémon Go」は、すでに1,000万以上だという。
日本版は近日公開予定である。
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(取材・文/しらべぇ編集部・京岡栄作)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代の男女1,358名(有効回答数)