カルピスを通算1000L飲んだ男が保証「旨辛カルピス料理」
1919年に日本初の乳酸菌飲料として発売されて以降、多くの人々に愛されてきた飲み物「カルピス」。爽やかな酸味と芳醇な甘みが特徴で、口の中に残る膜を含めなにかとクセになる。
記者も大好きで、幼少期から原液を薄めて飲み始めることはや20年。今でも原液のペットボトルを月に2本は消費しており、カルピスウォーターを合わせれば、人生で確実に1000Lは飲んでいるだろう。
そんな「カルピス男子」な記者なのだが、友人から驚くべき情報を聞いた。料理好きな彼いわく「キムチ鍋にカルピスを入れると美味しくなるよ」なのだそう。
普段料理をあまりしない記者は聞いた瞬間、正直「かなり気持ち悪いな…」と思ったのだが、実際のところどうなのだろうか。ちょうど、販売元のアサヒ飲料株式会社がイベントを行なうそうなので、取材に行ってみることにした。
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■キムチスンドゥブにハバネロチキン、レッドカレーまで
この日、記者団に振る舞われたのは以下のメニュー。
左上から「カルピスラッシー」「旨辛スンドゥブ~カルピス仕立て~」「カルピスで旨辛レッドカレー」「カルピスとハバネロで旨辛唐揚げ」「カルピスの旨辛サルサ」。
ここまでカルピス尽くしのメニューは、記者のカルピス人生でも初めてである。
まずは試しにスンドゥブを一口……め、めっちゃくちゃウマいではないかあ! キムチの辛さをカルピスをまろやかにしながら、同時にさわやかな後味を引き出している。
この日、調理を担当してくれた人気料理ブロガーのYOMEちゃんさんに聞いたところ、
「カルピスは発酵食品なので、キムチとじつは相性抜群なんです」
とのこと。担当者の方に聞いたら、カルピスを発酵食品だと知っている人は3割程度しかいないらしい。恥ずかしい話、毎週1~2L消費している記者も知らなかった。いや、知らなかったというよりも、身近な存在になりすぎて忘れていた形だ。
お次はサルサ。この日食べた中ではもっとも辛さが効いていたが、それとは反対にある柔らかさ、優しい風味が共存。これはカレーも同じで、どことなくココナッツカレーのような印象だった。食べやすくもあり、刺激もある、奥深い味わいだ。
ハバネロを使った鶏唐揚げも、美味の一言。普段食べる唐揚げよりも身がジューシーで柔らかく、簡単に噛みきれてしまう。これは小さな子供でも食べやすいに違いない。
YOMEちゃんさんいよると、他の肉メニューだと、たとえば「そぼろ丼」などにもカルピスは合うらしい。イメージとしては砂糖をカルピスに置き換えた感じ。たしかに、それならハチミツなどを隠し味で使うよりも量も少なくて済むし、味も調整しやすそうだ。
締めのデザートは「カルピスのゼリー~柚子胡椒添え~」。カルピス味のゼリーは濃厚で言うまでもなく美味だったが、なにより柚子胡椒のツンとした辛さが合う。スイカには塩をかけるのは常識だが、これと同じように辛いものにはこれからカルピスをかけるといいかもしれない。
なお、発売中の原液にはメロンやパインなども味もあるので、それで作っても美味しいだろう。もっとも、記者は伝統を重んじる「カルピス原理主義者」なので、個人的には絶対に挑戦しないが。
以上でレポは終了である。ネックといえば、カルピスのお値段になりそうだが、近年では少しこだわっていい調味料を使う人も少なくない。自然派で健康志向な人ならば、「ピリ辛カルピス料理」はチャレンジする価値があると言えるだろう。
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(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓)