京都「任天堂本社」はレアポケモンの聖地?現地で確かめてみた
アニメやゲームのファンの間では、「聖地」と呼ばれる場所がある。その作品にゆかりのある地域や建物のことで、遠く離れた地域まで「巡礼」しに行くファンも少なくない。
大人気のスマホゲーム『ポケモンGO』。その生みの親は、任天堂。京都で創業し、今も本社を構える歴史ある企業だ。
…ということは、ポケモンの聖地は京都? ということは、生まれ故郷の京都なら、レアポケモンが獲りまくれるのでは!?
と考えたしらべぇ取材班は、さっそく新幹線で京都に急いだ。
東京から新幹線で、往復およそ3万円の「リアル課金」だが、聖地巡礼はお金では代えられないロマンだ。
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■任天堂本社のまわりには…
任天堂の本社は京都駅から地下鉄で南に下った十条という駅近くにある。立派な社屋の前でポケモンを探してみたものの…数が少ないだけなく、なんとなくショボい。
そもそもマップを見ても、任天堂本社のまわりにはポケストップがほとんどないのだ(『任天堂』というポケストップすらない)。結局、1匹も捕まえることができなかった。
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■じゃあ聖地は「旧本社」か!?
任天堂の歴史は、初代・山内房治郎が京都市下京区で花札の製造を始めた1889年にさかのぼる。だとしたら、移転する前の旧本社こそが聖地なのかもしれない…と思って行ってみた。
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■鴨川の近くでコイキングばかり…
任天堂の旧本社は、鴨川と高瀬川に挟まれたエリア。そのせいか「近くにいるポケモン」も、コイキングばかり。旧本社の看板前で捕まえた、貴重なコイキングがこちら。
ポケモンGOは、実質的に任天堂というよりナイアンテック社のゲームである、という背景もあるのだろうか。
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■レアポケモンの巣は全然違う場所だった
京都でレアポケモン、とくに「ミニリュウが出まくる」と言われているのは、八坂神社に隣接する「円山公園」。平日の夕方にもかかわらず、たくさんのトレーナーたちがスマホ片手にポケモンを探している。
任天堂本社や旧本社エリアでは、見られなかった光景だ。取材班も探してみたところ…
■ウナギ養殖場みたいにミニリュウだらけ
次から次へと現れる、レアポケモン(のはず)のミニリュウ。「ピカチュウの巣」と呼ばれる新宿御苑では、1時間に16匹のピカチュウを捕まえることができたが、ここでは1時間で10匹のミニリュウを発見。
なお京都には、円山公園のほかにもいくつかの「レアポケモンの巣」が報告されている。
■ハクリューに進化させてみた
でも、本当に見たかったのは「任天堂にまつわる物語」だったので、少しだけ虚しい。「レアポケモンがよく出る場所」は、ネットの情報を頼りに探すのが確実そう。
ただし、円山公園に隣接する八坂神社は、「ゲーム会社に対して、境内からポケストップの撤去を要請する」と報じられている。こうした情勢にも注意が必要。
また、「巣」は定期的に出現するポケモンが変化すると見られ、円山公園はミニリュウ→イーブイに変わったようなので、よく調べてからポケモン探しに出かけよう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)