上司の間違いを指摘できる?できない若者の悲しい主張
職場での上司と部下の関係性。長年の経験で見えてきた上司のありがたい言葉は、若手社員にとっても非常に学びの多いものである。
だが、必ずしもすべて上司が正しいとは限らない。ときには間違ったこともしてしまうだろうが、それに対し部下はどう対応するのか。
しらべぇ編集部では、全国の有職者862名を対象に「間違った上司の言動を指摘できない人」がどれほどいるか調査してみることに。
■女性のほうが上司の間違いに何も言えない
すると、男女で差が見られた。男性の3割が上司に指摘できないのに対し、女性では4割にもなるのだ。
場合によっては、部下が上司に歯向かうかたちになってしまうこともあるだろう。「できれば争いは避けたい」との思いで、上司の間違いは見過ごしてしまうのかもしれない。
20代の女性(会社員)は、次のように語る。
「たとえ上司の間違いを指摘したところで、うまく丸め込まれてしまった経験があります。聞く耳を持ってくれないというか、自分の正しさを延々と聞かされて。それ以来、上司に反論することは諦めています」
素直に間違いを認めたくない上司であれば、たしかにわざわざ指摘することも馬鹿らしくなってしまいそうだ。
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■「上司への反論は無意味」と言い切る若者
また、「上司に真っ向から反論することは無意味だ」と悟った20代男性の主張を紹介したい。
「ベンチャー企業なので、社長ともよく絡みます。社長の言うことは納得できないことも多いし、プロジェクトをやるときも意見が割れる。僕の考え方のほうが正しいと思うけど、プライドが高い社長ゆえ絶対に意見を曲げない。反論は無意味なんですよ。
反論できればしたいですが、雇ってもらっているので自分からリスクを犯すくらいなら黙っていたほうがいいのかなと思っています。リストラされても困るので。
でも、誰も上司と腹を割って話ができない会社だから、事業もうまくいかないんだと痛感していますね。話のわかる人と仕事がしたいです」(20代男性)
若手社員であれば、共感できる部分もあるだろうか? また部下を持つ先輩社員も、こうした思いで働いている部下もいると知っておいたほうがいいのであろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・chan-rie)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代の有職者862名(有効回答数)