トイレはなぜ「陶器」なのか?便器の素材に必要な4つの条件とは
こんにちは トイレ博士・佐藤満春です。今日はしらべぇ編集部に届いた20代男性からのトイレに関する疑問を紹介します。
「トイレってなんで陶器なんですか?」
トイレは陶器です。「衛生陶器」と呼ばれています。
ここ数年は有機ガラス系新素材も出てきましたが、基本的に我々が目にするほとんどは「陶器」であります。
■便器に必用な条件
では、便器を作る素材として必要な条件を考えてみましょう。
①頑丈であること
②清潔であること
③水を吸収しないこと
④流水する仕組みが作りやすいこと
この4つが考えられます。上記4つをクリアする素材が「陶器」だったわけです。
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■陶器の魅力
陶器は粘土と水で作られるため、成型しやすく、水を流す仕組みを組みやすいのです。さらにしっかり焼き上げて加工をすれば、かなり頑丈です。
上薬を使うことで撥水性も高められます。基本が粘土なので加工もしやすく、値段も高くなりにくいのが陶器のいいところです。
最近では樹脂では難しいと呼ばれた便器も「有機ガラス系新素材」の誕生で、軽くて傷がつきにくい、陶器以外の便器も誕生しています。これは非常に素晴らしいことです。
陶器よりも断然に加工がしやすく軽いです。樹脂だと傷がつきやすいなとの懸念もありましたが、新素材ではそこもクリアされています。
もちろん、すぐに陶器の便器がなくなるわけではありません。陶器は便器を作る上では現状、一番のベストな素材であることは間違いないでしょう。
しかし! 次世代の便器素材が今後出てくる可能性はおおいにあります。今後もトイレ業界からは目が離せません。
それではまたどこかのトイレでお会いしましょう、ジャー。
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